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平成19年度小・中学校の不登校調査の確定値発表 速報値より1名増加 (2009年01月03日)

kids_090103.jpg文部科学省で調査している「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」の中で、平成19年度における小・中学校の不登校について8月に速報値が公表されましたが、平成20年12月に確定値が公表されました。

速報値からの主な変更点は、小学校の不登校児童の人数が一人増加、中学校では変更がありませんでした。結果、小・中学校の不登校児童生徒の合計が速報値の129,254人から一人増加した129,255人に変更されました。

増加した一人は公立小学校の4年生で、不登校になったきっかけと考えられる状況および不登校状態が継続している理由ともに「いじめを除く友人関係をめぐる問題」でした。

この調査結果は平成19年度のものなので、新たに不登校状態であると確認され、増加に至ったものでしょうが、不登校の子の数が増加した、というのはやはり気分のいいものではありません。

いじめよりも友人関係で悩んで不登校状態になっている子どもが多く、小学校では原因の中で3番目に多く、中学校ではさらに増えて2番目です。小学生では2番目に親子関係をめぐる問題が入っていますが、成長と共に人間関係が家族から友だちへと比重が高まり、その分トラブルや傷つくことも多くなってくるのでしょうか。

不登校の子どもの数は、学年が上がることに増えています。一旦不登校状態になると、復帰することが困難であることや、成長と共に対応が難しくなることがうかがえます。中学2・3年生では進路についても不安になることでしょう。

それでも今では、学ぶこと・働くことについてさまざまな選択肢が選べるようになってきました。不登校であっても、そこで社会から遮断されることはないでしょう。それでも、学校は学力や職業のためだけではなく、人との繋がりを学ぶ場でもあります。少しでも子ども達の抱える問題が解決されるよう、希望を持ちたいですね。

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平成19年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(小・中学校不登校の確定値)の公表について



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投稿者 kksblog : 2009年01月03日 16:03


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