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地球温暖化対策は、国が総力を上げて取り組むべき最重要課題の一つであり、低炭素社会に向けた取組をより一層推進することが求められています。このような状況の中、東日本大震災が発生し、震災以降は電力供給が大幅に減少。学校施設においてもいっそう省エネルギー対策を講じることが求められているため、既存施設を含め環境を考慮した学校施設（エコスクール）の整備を一層推進することが必要となっています。

事例集では、熱利用分野地中熱利用、雪氷熱利用、バイオマス熱利用、太陽熱利用について整理し、取りまとめにあたっては、概要や特徴・留意点等のほか、事例紹介において整備・維持管理等に係る経費の一例を示し、CO2排出量や室内環境の改善に伴う効果について考察しています。

たとえば地中熱利用は、地中の熱エネルギーを熱交換機やヒートポンプによって冷暖房に使う場合や、浅めの地中で暖められたり冷やされたりした空気を室内に送風し、換気として使うこともあります。雪氷熱利用は、雪や氷の冷たい熱エネルギーを冷房などに使います。バイオマス熱利用は、廃材や林地残材などからつくる木質ペレットを燃料にして暖房に使います。太陽熱利用は、太陽の熱エネルギーを屋根の上などに置いた集熱器で集めて、給湯や冷暖房に使います。

学校設置者が再生可能エネルギー利用に取り組み、その際に事例集が活用されるることが期待されます。

学校施設における再生可能エネルギー活用事例集～熱利用分野～ | 国立教育政策研究所