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「知のプロフェッショナル」を育成するための大学院教育改革 (2016年02月15日)

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文部科学省の中央教育審議会大学分科会が、審議をまとめた「未来を牽引する大学院教育改革~社会と協働した「知のプロフェッショナル」の育成~」を公表しました。

未知の知や技術、新しい価値等の創造が成長の基盤となる知識基盤社会にある今、高度な専門的知識と倫理観を基礎に自ら考え行動し、新たな知を創り出し、その知から新たな価値を生み出して、既存の様々な枠を超えてグローバルに活躍できる人材である高度な「知のプロフェッショナル」を育成することは日本の需要な責務です。しかし、現状を見ると、若年人口が減少するとともに、優秀な日本人学生の博士離れが懸念されるなど、質・量ともに十分な「知のプロフェッショナル」を育成する上で多くの課題を抱えています。

社会と協働して、博士や修士といった高度専門人材の育成を担う大学院教育の改革を推進するとともに、優秀な高度専門人材が能力を発揮して活躍できる社会を構築することは、我が国の成長の基盤となる喫緊の政策課題であり、ひいては人類社会の持続的な発展に資するものです。審議のまとめはこのような基本認識のもと、大学院教育の改革を更に強力に推進していくことをめざしています。

七つの基本的方向性と「卓越大学院」の形成を提言しています。学位授与・教育課程編成・入学者受入れの方針の一体的な策定・公表の促進など「体系的・組織的な大学院教育の推進と学生の質の保証」、企業と協働した教育課程の開発・実施、企業研究者と大学教員の人事交流の推進など「産学官民の連携と社会人学び直しの促進」、制度全般を検証の上、1年以内に見直して、人材養成機能を抜本的に強化など「専門職大学院の質の向上」、キャリアパス多様化のための全学的支援と産業界の理解の促進など「大学院修了者のキャリアパスの確保と進路の可視化の推進」、国際的アドミッション体制の整備、学生・教職員の国際交流を推進する「世界から優秀な高度人材を惹き付けるための環境整備」、社会的・学術的需要を踏まえた学生数の見直しなど「教育の質を向上するための規模の確保と機能別分化の推進」、「2割の学生への生活費相当額程度の受給」達成に向けた多様な財源による支援を拡大する「博士課程(後期)学生の処遇の改善」です。

そして、世界最高水準の教育力と研究力を備え人材交流・共同研究のハブとなる「卓越大学院(仮称)」を形成します。期待される領域例としては、国際的優位性・卓越性を示している領域、文理融合・学際・新領域、新産業の創出に資する領域、世界の学術の多様性確保へ貢献が期待される領域です。28年度は大学における企業との連携による構想作りなど、具体化に向けた取組を開始します。

これらを計画的に実行するため、「第3次大学院教育振興施策要綱」の策定が求められます。国、大学、産業界等が連携して改革に取り組み、グローバルに活躍し未来を牽引する人材が多く育成されるといいですね。


「未来を牽引する大学院教育改革~社会と協働した「知のプロフェッショナル」の育成~」 | 文部科学省

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投稿者 kksblog : 2016年02月15日 17:10


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