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「感じたことはちゃんと主張しておこう」 (2006年08月18日)

今までも何度か取り上げたRFIDタグ。近頃、個人のブログにて、興味深い主張をしている方がいらっしゃいました。

「RFIDタグ搭載ランドセルの校門通過記録で仲良しグループを割り出すという小学校教諭の発想は普通?」

このブログを書いている高木浩光さんは、産業技術総合研究所の研究者。ばりばりの技術者さんです。

基本的な内容は、日記のタイトルの通り。「論座」や、教育家庭新聞社のセミナー(つまり、当社のセミナーちゅう事です)にて、 立教小学校の石井教諭が述べた内容に対し、率直な感想を述べています。

「正直言って私の感覚では、この発想はクレイジーだと思う。しかし、根拠を持って批判する術はない。主観的な感想でしかない」

僕はここで、高木さんの感想と、石井教諭の発想と、どちらが正しいとか、どちらがまちがっているとか、 そういうことを言いたいわけではありません。

高木さんは、この日記の最後に、彼のところに取材に来た中高生たちに、「とりあえず、嫌なこと、感じたことはちゃんと主張しておこう」 と言ったと書いています。

僕は、この考えを重視したいのです。そしてこれに付け加え、なされた主張は互いに充分尊重され、充分議論が持たれるべきだということも。

繰り返しますけれど、僕は、高木さんの感想と、石井教諭の発想と、どちらが正しいとか、どちらがまちがっているとか、 そういうことを言いたいわけではありません。

高木さんと石井教諭との考え方を敷衍した上で、思うところのある人が
「感じたことはちゃんと主張しておこう」
と、さまざまな主張を自由に持ちよれる。さらに、高木さんの主張も、石井教諭の主張も、新たに付け加えられる主張も、 互いに尊重をしあえる状態であることが大切だろうと言いたいのです。

どうしてって、それが一番シンプルな民主主義の根本で、根幹であるはずだからです。今の教育界の流行りの言葉で言えば、シティズンシップ。

そういう意味をこめ、教育家庭新聞セミナー内容にネガティブなブログを、わざわざここで取り上げてみたわけですよ。 隗より始めよってなばかりに「感じたことはちゃんと主張しておこう」実践ば、思い切ってしてみたとです。

え? 「思い切らなくても、いつもしてるじゃん」って? うむ。ごもっとも(榊原)

【参考リンク】
シティズンシップ教育とは何か? ~「ごきげんよう」という傍らでタッパに給食を詰める世界で (2006年05月10日)
安全のための技術を、 どう評価するべきなのか? RFIDタグ報告書から考える (2006年06月14日)

 



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投稿者 kksblog : 2006年08月18日 14:25


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