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プログラミング・タブレットで自主的に学び、問題解決する力が身につく期待 (2017年01月18日)

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情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社が、自社のホームページで提供している、情報モラル教育の学習資料をダウンロードした教育関係者を対象に、教育現場でのICT活用に関するアンケート調査を実施しました。

文部科学省が2020年に向けて、小学校でのプログラミング必修化、デジタル教科書の導入、1人1台のタブレット端末を使用した授業の導入を進める中、実際に教育に携わる方々が変革に対してどのように考えているのかを把握することを目的としています。

調査結果から、プログラミング・タブレットの導入について47.9%が「自主的に学び、問題解決する力が身につくことを期待」と回答しました。

次いで、「日本の教育がどう変化するのか、具体的な方針やプランが知りたい」39.4%、「ITを駆使した新しい知識や経験が身につくことを期待」36.6%。なお、小学校でのプログラミングの必修化は「必要だと思わない」54.9%、「必要だと思う」45.1%でした。

ICT機器・授業の導入状況は、学校・教育委員会に勤務している人の中でみると、「導入している」48.2%、「導入していない」33.9%、「導入を検討している」17.9%。プログラミング授業の実施状況は、「実施している」28.6%、「実施していない」51.8%、「実施を検討している」19.6%でした。

児童・生徒が社会人になる前に積極的に経験しておいた方が良いと思うことは、「積極的にコミュニケーションする」94.4%、「人前で発表・発言する」80.3%、「本をたくさん読む」73.2%、「ディスカッションの機会を経験する」71.8%。今後、児童・生徒が社会に出た際に必要とされる能力は「人間関係形成力」40.8%、「コミュニケーション能力」39.4%、「思考力」36.6%でした。一方で、「タブレットやスマートフォンの操作に早くから慣れる」15.5%、「インターネットを積極的に活用する」14.1%、「プログラミングを学ぶ」11.3%。ICTに関連する事柄はあまり重要視されていないことがわかります。

ICTを活用した教育改革についての自由回答の意見の中に、「ICT機器はあくまでも道具という意識を常に持たせたい」や「扱う人間のモラルや知識をしっかりすべき」という回答もありました。教育現場ではICTの活用において温度差が感じられ、将来、子ども達にとって必要となる「考える力」や「人間関係を形成する力」、「コミュニケーション能力」、「表現する力」といった本来の基本的な教育をベースに、その上で「知識としてタブレットを操作する力」や「プログラミングを通して物事を論理的に考える力」を身に付けて欲しいという思いが根底にあるのではないかと考えられます。

ICT環境の整備とともに、インターネットリテラシーの重要性を把握し、児童・生徒が安心・安全に学べる学習環境が望まれますね。


学習資料をダウンロードした教育関係者に教育現場でのICT活用について | デジタルアーツ



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投稿者 kksblog : 2017年01月18日 21:19


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