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労働政策研究報告書「キャリア教育との連携に向けて」 (2008年11月06日)

独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の『学校段階の若者のキャリア形成支援とキャリア発達~キャリア教育との連携に向けて』についての、報告の内容が掲載されています。

若者の自立支援にあたっては、平成15年6月に「若者自立・挑戦プラン」が作成されて以来、関係府省の連携強化が進められてきており、労働行政においては、新規学卒者の職業紹介を軸にした従来からの連携に加えて、学校との連携が進められてきています。

具体的には、ある場合には学校段階のキャリア教育を側面的にサポートし、またある場合には直接、学校段階の若者のキャリア形成を支援する施策を展開するといった柔軟な学校との関わりです。

一方、キャリア選択にかかる意思決定前には、自己理解、職業理解、職業に対する啓発的経験のステップが必要とされています。ところが、現在、これらに関するさまざまな取り組みは、経験上、効果的であることが示されてはいるものの、その背景にある理論的な基盤や客観的・実証的なデータは、十分ではありません。

さらに、学校段階の若者がキャリア選択の意思決定を行う前の段階における支援の効果や影響などに関しての実証データに基づいた分析、ということについても、十分になされているとは言い難い状況となっています。

このたびの研究では、学校段階の若者に対するキャリア形成支援に関して、まず、職業理解を行うための「情報」、そして、自己理解の支援ツールとしての「テスト」、そして、職業に関する啓発的「体験」の実施、といった3つの側面を取り上げ、基礎的な実証データを示し、それとともに、キャリア教育と労働行政との連携に向けた政策的な示唆が提言されました。

自分に合う道、というものが、なかなか選択しにくい状況では、将来についても不安ですよね。社会人への道は、学校とも協力し合って、たくさん道を引けるようにできれば、いいですよね。

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投稿者 kksblog : 2008年11月06日 00:34


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