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体が大きくなっている反面、肥満や鼻炎、喘息も増加 学校保険統計調査 (2008年04月03日)

文部科学省のサイトに、平成19年度の学校保険統計調査の結果が掲載されました。

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年齢別の喘息の割合 調査結果資料より


この調査は、5才から17才までの幼児、児童生徒について行ったもので、身長、体重などの発育状態、栄養状態や疾病などの健康状態を調べ、その結果をまとめたものです。

発育状態について、前年度との比較では大きな差はみられませんでした。親の世代(昭和52年度)と比較すると全ての年齢で身長、体重、座高全てにおいて大きくなっていました。特に成長の著しい時期である年齢、男子では12歳前後、女子では10歳前後で伸びが大きくなりました。

病気や体の異常などについて、当てはまる人数の割合について、いずれの学校段階においても「むし歯」が最も高く、次に「裸眼視力1.0未満の者」となっています。むし歯は幼稚園、中学校で50〜60%、小学校、高等学校では60〜70%と、半数以上がむし歯を持っているという結果でした。視力については、小学校までは20〜30%ですが、中学校、高等学校では50〜60%と増加しました。

健康状態については平成9年からの経年変化が表にされていますが、耳疾患、鼻・副鼻腔疾患、喘息が増加傾向にあります。鼻・副鼻腔疾患は幼稚園では少ないのですが、小学校・中学校で多くなっています。喘息を年齢別に見ると、6才で4.4%と最も高くなり、それ以降は低くなる傾向があります。

肥満、痩身について、平成18年度からは性別、年齢別、身長別標準体重から肥満度を算出して出現率を見ています。肥満傾向児は、女子は15歳の9.9%が最大ですが、男子は9歳から10%を超えています。痩身傾向児は女子の方が多く、10歳から15歳で2%を超え、12歳で4.0%と最大になりました。

体格に関する数値が上がっていても、それに健康が伴っていなければ意味がありません。花粉症や喘息などの疾病については、気を付けていても仕方がない面もありますが、体を鍛えたり、生活に気を配ったりすることで改善できることも多いはずです。健康で快適な生活を送るために、家族で健康チェック・生活チェックをしてみてはどうでしょう。

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平成19年度学校保健統計調査(文部科学省)



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投稿者 kksblog : 2008年04月03日 06:34


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