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適切な判断のための放射線の知識とは (2012年05月24日)

4月より新学習指導要領で「理科」は大幅な時間増となりました。「放射線」教育は40年ぶりの復活です。そして東京電力福島第一原発事故により、保護者や児童・生徒の「放射線」への関心が高まっています。そんな今だからこそ、「正確な情報の欠如」、即ち必要以上の警戒や恐れは「放射線」そのものの被害以上に深刻になる可能性があると、東京大学医学部附属病院放射線科の中川恵一准教授は指摘しています。

中川准教授は、現在世界一のがん大国と言われる日本人に必要なことは、がんについての教育だと話しています。それはすなわち、放射線の知識にも結びついてきます。

現在私たちが毎日、食べ物や宇宙、天然の放射性物質から受ける自然被ばく量は、日本においては年間約1.5mSv(ミリシーベルト)。70歳を超えると100mSvを超える計算になります。スウェーデンでは年間6mSv、世界で最も被ばく量が多いイランのラムサールという温泉保養施設では年間平均10mSvです。すなわち、日本は世界的に見て放射線量が少ない国です。(年間100mSvを超えると発がんリスクが0.5%上昇)

福島県で被ばく量が多いとされている浪江町や飯館村の外部被ばくの推計は、約99%の住民が10mSv未満で、県全体でもほとんどの人が5mSvに収まっています。

中川准教授は「放射線を正しく怖がることの大切さを一人でも多くの人に知って頂き、日本人一人ひとりががんや被ばくの問題について知識をもつことが、結果的に福島の方々にとってもプラスになることではないでしょうか」と話しています。

中川准教授へのインタビュー形式で、被ばくとがんを知るためのDVD「放射線医からのメッセージ」を20名様にプレゼント中です。詳細な記事をお読みいただき、感想やDVDの使用目的などと一緒に住所・使命・職業・連絡先をご記入いただき、メールまたはFAX(03・3864・8245)までお送り下さい。(6月10日到着分までを締め切りといたします)

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投稿者 kksblog : 2012年05月24日 14:03


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