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ナノレベルの最先端技術・研究施設を動画で紹介 量子ビームMOVIES (2012年07月06日)

ryoshibeam_120706.jpg文部科学省ホームページでは、科学技術の研究開発について、分野別に特集コンテンツが作られています。その中で量子ビームについて、ニュース番組や科学番組、インターネットテレビなど、各種テレビで放送された番組や、量子ビームに関連する施設を紹介する動画を「量子ビームMOVIES」というページにまとめています。

そもそも「量子ビーム」、「量子」とは何なのか、日常生活では馴染みのない名前です。「量子ビーム」のコンテンツでは、「量子」「量子ビーム」は何か、どんなことに役立つのか、そして量子ビームを研究している施設についてもわかりやすく紹介しています。

まず「量子」とは、とても小さな物質の単位のことです。馴染みのあるものでは、物質の原料である原子そのものや、その原子を形づくっている電子・中性子・陽子、そして光の正体である光子(こうし)、ニュートリノやクォークなど、これ以上分けられない素粒子も量子です。私たちは普段の生活の中で、地球の重力を感じています。これは「ニュートン力学」で説明されるものですが、量子レベルのミクロの世界では通用せず、「量子力学」という、とても不思議な法則が働いているのです。

そして「ビーム」とは、細く、平行にまっすぐそろった物質の流れのことです。水に例えると、広い蛇口からはじゃばじゃばと乱れた流れで出てきますが、シャワーのような小さい出口からは、まっすぐに強い勢いで出てきます。これが「ビーム」なのです。そして「量子ビーム」は、物質に当てることでその組成の解明や、人間の手ではとてもできない、ナノサイズの加工も可能になるのです。

量子ビームの研究施設にはX線自由電子レーザー施設「SACLA(さくら)」、大強度陽子加速貴施設「J-PARC(じぇいぱーく)」、大型放射光施設「Spring-8(すぷりんぐ えいと)」があります。それぞれ、私たちが肉眼では見ることができない分子、原子の形や動きを見たり、中性子やニュートリノのビームを活用する方法を研究したりしています。

ニュートリノやヒッグス粒子のニュースで、素粒子の名前だけでも耳にしたことがある、という人も多いのではないでしょうか。量子力学、なんて聞くと難しそうですが、とても分かりやすく面白い動画が揃っているので、ぜひのぞいてみてはどうでしょう。

量子ビームMOVIES



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投稿者 kksblog : 2012年07月06日 09:31


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