静岡県掛川市教育委員会は城東中学校区での小中一貫校建設にあたり、学校建設地の選定や施設規模・必要な機能・公共施設との複合化などを検討するため基本構想を策定。その基本構想を踏まえ、具体的な施設規模や配置・整備スケジュール・概算事業費などを示す基本計画を策定するため公募型プロポーザルを4月22日に実施。その結果、㈱地域計画建築研究所名古屋事務所が落札した。
｢掛川市学校再編計画｣に基づき、土方小学校、佐束小学校、中小学校、城東中学校の4校を統合した小中一貫校を整備する。そのため関係者と調整を行いながら2025年3月31日までに基本計画を策定する。
実施にあたっては、その前提となる各種上位計画や既存施設の現状、建設地における各種法規制状況などを把握。関係機関との協議・調整および条件整理を行ったうえで、基本構想における前提条件を整理する。
小中一貫校の建設地については、現小中学校用地のほか新たに用地を取得する場合の立地特性も踏まえ、候補を検討する。その場合、整備コンセプトおよび将来人口予測などを踏まえ、将来必要となる学級数などの施設規模を検討する。
事業者は選定した施設建設地までの通学路やスクールバスの運行経路・運行台数・運行計画を進める。スクールバスは国基準の小学生4km以上、中学生6km以上の距離が対象となるが、この基準を緩和することも踏まえて検討する。
基本計画の策定にあたっては各教室、管理部門、共用部、体育関係などの必要諸室の面積および考え方について整理。また、当該施設などに求めるエネルギーや環境負荷の低減、施設運営に係るランニングコストの低減・最適化なども考慮する。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年6月17日号掲載
