愛知県蟹江町は9月より、町立小中学校全7校にすららネットが提供する日本語学習ICT教材「すらら にほんご」を導入した。対象となる児童生徒は約80人で、日本語指導が必要な子供一人ひとりの能力や進度に応じた学びの充実を図る。

同町では外国人住民数が2018年の1,482人から2025年には2,188人へと、約6年半で約48%増加し、町人口に占める割合も5.99%に達している。こうした背景から、日本語をほとんど話せない状態で就学する子供が増加。さらに、指導を担当する教員が多様な学年や日本語能力の児童生徒を同時に教える「一対多」の状況が多く、一人ひとりに応じた支援を行う教員の負担軽減と指導の充実が急務となっていた。
導入された「すらら にほんご」は、日本語を学ぶ外国人を対象としたICT教材。アニメーションキャラクターやゲーム感覚で学べる要素を取り入れ、学習意欲を高める工夫が施されている。
本教材は基礎から応用まで段階的に学べるほか、画面上で文字を書く練習ができる書写機能も備える。さらに、14言語に対応した母語解説機能により、初学者でもゼロから一人で学び進められる点が特徴だ。正しい発音を聞きながら体系的に学習を進めることができる。
蟹江町教育委員会は、本教材を活用することで一人ひとりの日本語能力や学習進度に合わせた個別最適な学びの実現を目指す。あわせて、ICT活用により教員が児童生徒と向き合う時間を創出することで、日本語能力の向上にとどまらず、教科学習の理解や学校・社会生活への適応、ひいては学校教育全体の質的向上につながることに期待を寄せている。