すららネットはこのほど、日本語学習ICT教材「すらら にほんご」の対応言語を従来の3言語から14言語へ拡充した。
今回、新たにウズベク語、シンハラ語、スペイン語、タイ語、タガログ語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、ネパール語、ベトナム語、ベンガル語、ポルトガル語を追加。これにより、従来から対応している英語、インドネシア語、クメール語と合わせ、計14言語20か国以上の多様なルーツを持つ学習者が利用可能となった。
教育現場から寄せられていた多言語化へのニーズに応え、学習者が母語で内容を確認しながら日本語を学べる環境づくりを目指す。

文部科学省の調査によると、公立学校における日本語指導が必要な外国籍の児童生徒は7万3313人となり、前回調査から27%増加して過去最多となった。このうち中国語やポルトガル語など主要な6言語だけで約73.6%にあたる約5.4万人を占める。学校だけでなく就労や留学など幅広い場面で日本語学習ニーズが高まる中、多様化する母語への対応が教育現場の大きな課題となっていた。
同教材は日本語能力試験(JLPT)のN5・N4レベルに対応した日本語学習ICT教材。アニメーションを用いた対話型のレクチャーとドリルを組み合わせたスモールステップ型の設計が特徴だ。
「あります」と「います」の使い分けなど、学習者がつまずきやすい表現も場面に応じて理解を深められる工夫が施されている。さらに、正しい発音の習得だけでなく、タブレット画面上で文字練習ができる書写機能や、継続性を高めるゲーミフィケーション要素も備える。

また、AIが一人ひとりの理解度を分析して苦手な内容に応じた復習問題を自動出題するため、初学者でも自分のペースで進められる。国内の小中学校や夜間中学、日本語学校などで対面指導を補完する教材として導入が進んでおり、教員の指導体制が不足する環境での活用が広がっている。