文部科学省の調査によると、2024年度の小・中学校における不登校児童生徒数は35万3970人と過去最多を記録し、12年連続で増加している。埼玉県内でも同年度の公立小・中学校における不登校児童生徒数は1万7038人にのぼり、外出が難しい子供や対人関係に不安を抱える層への支援が急務となっている。
こうした課題に対し、埼玉県は2025年度からメタバースを活用した不登校支援事業を展開。富士ソフトの教育メタバース「FAMcampus」を採用したこの取り組みは、6月から2年目の運用を開始しており、2027年3月までの期間で実施される。

2026年度は従来の外出困難な児童生徒に加え、教育支援センターなどに通っている児童生徒にも対象を拡大した。これに伴い、参加可能人数は従来の4倍となる4000人分へと大幅に拡充され、参加する自治体数も35から50へと増加している。
メタバース空間内には、県が運営する「県共通フロア」と、参加市町村が共同で運営する「市町村フロア」を構築。県共通フロアでは博物館や民間企業、他都道府県と連携したイベントを実施し、市町村フロアでは週5日の授業や日常の交流機会を提供する。県と市町村が共同で、子供たちの社会的自立に向けた安心できる環境づくりを推進していく。