理系・ものづくり・デジタルなど産業イノベーション人材の強化を図るN-E.X.T.(ネクスト)ハイスクール構想は人口減社会への対応準備の一つであり、希望の星である。
文部科学省は5月15日、N-E.X.T.ハイスクール構想のうち「産業イノベーション人材育成等に資する高等学校教育改革促進事業」拠点の採択結果を公表した。
それによると第2回申請結果(締切3/31)において採択されたのは、富山県立高校2校、静岡県立高校4校。第3回申請(締切5/15)結果も追って公表される予定。熊本県や群馬県、愛知県も申請中もしくは準備中のようだ。
今回の採択結果は次。
■アドバンスト・エッセンシャルワーカー等育成支援(類型1)
静岡県立浜松工業高等学校/静岡県立焼津水産高等学校 (水産)
■理数系人材育成支援(類型2)
富山県立魚津高等学校(普通)/静岡県立沼津東高等学校(普 通)
■多様な学習ニーズに対応した教育機会の確保(類型3)
富山県立小杉高等学校(総合)/静岡県立静岡中央高等学校 (普通)
このうち「グローカルリーダーの育成に向けた学際的な探究領域実践の拠点形成」で採択された沼津東高等学校と「多様な学習機会の提供を通じた新しい学びへの転換拠点の形成」で採択された静岡県立静岡中央高等学校は、いずれも文部科学省「マナビカエル」で事例が掲載されている。
静岡県立静岡中央高等学校は、2021年度からの3年間、文部科学省「多様性に応じた新時代の学び充実支援事業」の研究指定校でもあった。
公立高校でありながら定時制・通信制を併置しており、定時制の総合的な探究の時間(特別活動の時間含む)では多様なゼミ活動を実施。
通信制では自立活動専任教員による「自校通級」も行っている。
沼津東高等学校は2022年度から普通科・理数科の混合チームで課題探究に取り組んでおり、その内容を年々進化。これまでは、三菱みらい育成財団の支援を受けるなどで課題探究に係る費用を捻出してきた。
本取組の継続・発展に向けて今回の申請に至ったと思われる。
富山県では県の公式チャンネルで県内公立高校の紹介を行っており、今回採択された小杉高校は「探究するって楽しい」という生徒の声を紹介。魚津高等学校は、自由なテーマで研究を発表する「弁論大会」を行っている。
いずれの高校も「拠点」として、これまでの取組をさらに進化、全国に拡大・周知いくことが期待されている。
これらの拠点に続く、次の採択結果に注目している。