名古屋市は、不登校の児童生徒への多様な学びの保障に向けた支援方策「Nagoya HEART Plan」の一環として、教育メタバースを活用した支援事業「Nagoya Compass Campus」を9月から本格的に開始する。2024年度から2年間実施した実証事業で、児童生徒や保護者から継続利用につながる良好な反応が得られ、新たな居場所の選択肢として定着したと判断した。期間は2029年3月までを予定している。
市が導入するのは、富士ソフトの教育メタバース「FAMcampus(ファムキャンパス)」を活用した不登校支援パッケージ。同パッケージは、オンライン上の仮想空間である「メタバース」に加え、子供の特性に配慮した「カリキュラム」、専門性を備えた「講師」、寄り添いサポートする「不登校支援専門員」の4つの要素を統合したもので、企画立案から体制構築、日々の運営支援までを一貫してサポートする。

市内の小中学校における不登校児童生徒数が2024年度に6208人にのぼる中、市は最大500人の児童生徒が利用できるIDを提供する。運営は授業日週3日、自習日週2日の週5日体制で行われる。
さらに、これまで不定期だったリアルな現場と中継をつなぐ地域学習型のオンライン授業を年3回へと定期開催化し、外出が難しい児童生徒にも、にも、地域への理解や外の世界への関心を広げる機会を提供する。
市教育委員会は、家庭にいながら他者と交流し、自分のペースで学べる有効な支援の一つとして期待を寄せている。