福岡市はAIを活用したケアプラン作成支援システムの構築に関する協定をウェルモと4月20日(火)に締結した。
■介護予防支援事業所向けのケアプラン作成支援AIを開発
ウェルモは、2021年3月に要介護者向けのサービス提供を行う居宅介護支援事業所向けにケアプラン作成支援AI「ミルモぷらん」を発売したが、福岡市との協定により開発するシステムは、要支援者を対象とする介護予防支援事業所向けのケアプラン作成支援AIとなる。
■介護の人材不足に対して科学的介護の仕組みを構築
福岡市では超高齢社会の進展に伴い、社会保障費用の増大や介護の担い手不足が深刻な問題となる中、高齢者が健康寿命を延ばし、自分らしく生きていける社会の実現のため、エビデンスに基づく科学的介護の仕組みの構築を進めてきた。
■求められるケアプランの質の向上
高齢者の介護予防や重度化防止の活動は、福岡市内57か所の介護予防支援事業所が担っている。介護予防や重度化防止のため、一層のケアプランの質の向上ともに、業務過多を解消するため生産性を高めることが同時に求められている。
<事業概要>
テーマ:AIを活用したケアプラン作成支援システム構築事業
期間:開始の日~2023年3月31日
概要:
市が保有する医療や介護保険に関するデータと、同市の介護予防支援事業所が保有する介護予防サービス計画のデータをAIに学習させる。介護予防支援事業所の生産性を高め、要支援者の介護予防や重度化防止に資するエビデンスに基づいたケアプラン作成を支援するAIシステムを開発し、早期の社会実装を目指す。