小学生の約6割が「夏休み」や「夏休み明けの授業」でやる気がなくなることが、やる気スイッチグループが小学生1001人を対象に実施した調査から明らかとなった。また、「コロナ禍でやる気がなくなった」という回答も見られた。
■コロナ禍でやる気がなくなる小学生も
小学生の約6割が「夏休み」(37.5％)や「夏休み明けの授業」(38.9％)で、やる気がなくなっていると回答。その他、「金曜日」は休み目前なのでやる気が下がるという回答もあった。「コロナ禍でなにもかもが休みになってしまったとき」という回答もあり、感染が広がり予定がなくなることが続くと、やる気がなくなる小学生も増えてくることが予測される。
■親や教員など身近な人から評価されるとやる気がでる
また、小学生にやる気が起こるきっかけを聞いたところ「親にほめられた」(67.6％)、「学校の先生にほめられた」（66.2％）、「テストの点数/通知表が良かった」（44.7％）の順となった。親や教員など身近な他者からの評価と、努力の結果が出ることがやる気が起こるきっかけになっている。その他、「おいこまれたとき」にやる気が起きるという回答もあった。
■子供のやる気を出すには「一緒に考える」
また、小学生の子供を持つ30代～50代の保護者826人に、子供のやる気の引き出し方を聞いたところ、「一緒に考える」（44.5％）、「常に応援している」（35.1％）、「どんな些細なことでも子どもの意見を聞く」（33.3%）となり、子供が求めている「とにかくほめる」は29.4％に留まった。
■自分の思った通りにできないとやる気がなくなる
小学生にやる気がなくなるきっかけを聞いたところ、「自分の思った通りにできない」（40.5％）がトップとなり、次いで「親によく怒られる」（32.5％）、「暑い」（32.2%）、「ほめてもらえない」（30.3％）」の順となった。
■4人1人の小学生が夏休みに勉強の目標も計画も立てていない
今年の夏休みに勉強の目標と、目標を達成するために計画をたてたかを小学生に聞いたところ、「目標も計画もたてた」（45.9％）、「目標はたてたが計画はたてていない」（30.7％）、「目標をたてていない」（23.4%）」と回答。夏休みに計画をたてなかった子供は5割以上、その中でも約4人に1人は目標も計画もたてていないという結果となった。遊びの目標と達成に向けた計画についても、目標をたてた子供は6割強、計画をたてなかった子供も6割いることが分かった。
■コロナで外出ができないから計画を立てられない
今年の夏休みに「勉強」または「遊び」の計画をたてなかった807人の子供に、今年計画をたてなかった理由を聞いたところ、「コロナで外出が難しいから」（23.7％）、「特にない」（23.3％）、「夏休みは毎年計画をたてても続かないから」（22.9%）、「途中でわからなくなっても聞く人がいないから」（19.2％）の順となった。夏休み時期はわからないことを聞ける教員と会えないことに加えて、コロナ禍で外出が思うようにできず、計画をたててもやる気が上がらずに思う通りに進まない状況が見えてきた。
■夏休み明けに子供に頑張ってほしいことのトップは「学校の勉強」
夏休み中に子供が頑張っていたことは何かと保護者に聞いたところ「宿題」（59.7％）、「家族のお手伝い」（40.8％）、「習い事の練習」（39.0％）の順となった。学校からの宿題に多くの時間を費やしていることがうかがえる。また、夏休み明けに子供に頑張ってほしいことを聞いたところ、「学校の勉強」（66.3％）がトップとなり、次いで「習い事」（40.2％）、「スポーツ」（36.4％）」の順という結果になった。
＜「あなたとお子さまの『やる気』に関する親子アンケート」実施概要＞
調査対象・方法：インターネット調査
調査期間：2021年8月14(土)〜15日(日)
調査対象：
①全国の30〜50代の小学生の子供がいる保護者826人
②全国の小学1～6年生男女1001人（保護者と一緒に回答）
