Awarefyはこのほど、ユーザーのメンタルヘルスケアやストレスマネジメントを総合的に支援するためのAI「Awarefy AI」構想を発表。第一弾として、大規模言語モデルを活用した AI チャットボットを、同社の提供するデジタル認知行動療法アプリ「Awarefy(アウェアファイ)」内に搭載した。アプリストアでダウンロードできる。
Awarefy は、「心をケアするスキルが身につく」をコンセプトとしたスマホアプリ。さまざまな分野で実績とエビデンスが積み重ねられている認知行動療法をベースとした実践型プログラムやツールをアプリ内に多数搭載している。
リリース当初から「心のセルフケア」を行えるアプリとして多くのユーザーに利用されてきた。いつでも気軽にアプリを利用できる反面、「孤独に感じる」「続けるモチベーションが維持できない」「自分の感情についての第三者の視点が欲しい」といった要望も多かったという。
そうした要望に対し、進化の目覚ましい AI 技術をベースとしたチャットボット機能を提供することで、本アプリをよりよいものにできると考え、今回の開発に至った。
Awarefy AI の機能の第一弾として今回リリースしたAwarefy AI チャットは、ユーザーの投稿に対して AI が応答する AI チャットボットサービス。ChatGPT の開発元として知られる OpenAI 社の開発する大規模言語モデル GPT-3.5 および GPT-4 を活用している。「誰かに話を聞いてほしい。感情を吐き出したい」というニーズに焦点をあて、傾聴と気づきの促しができるよう、チューニングされている。
Awarefy は、認知行動療法に関する情報提供サイト「コグラボ」や、認知行動療法を元にした「Awarefy 使い方ガイド」アプリ内の「認知行動療法プログラム」など、認知行動療法に関する独自の大量のドキュメントを保有している。
今後はこれらのドキュメントを大規模言語モデルに統合し活用する手法 = ファインチューニングの実施を含め、Awarefy 独自の価値を提供できるよう、AI チャットを進化させていく計画だ。
<AIチャット機能の概要>
名 称 Awarefy AIチャット
提供範囲 Awarefyアプリ日本語版/Awarefyアプリ英語版
使用可能範囲
【デジタル認知行動療法アプリ「Awarefy」】
Awarefy は 「心をケアするスキルが身につく」デジタル認知行動療法アプリ。誰にでも起こりうる「心の不調」に備えるためのセルフケアを、日常の中で手軽に実践できる。
自己理解を深める感情や調子のグラフ化、ネガティブ思考をやわらげるマインドフルネス瞑想、ストレス対処のコーピングリストなど、さまざまな機能を提供している。