岐阜県教育委員会は昨年度、教育情報インフラ「学校間総合ネット」を更新。NEXT GIGAを視野に計5.7万台の端末通信とBCP対策を支える環境に刷新した。無線LAN環境を含む機器の更新やインフラの再整備にはアライドテレシスの製品・サービスが採用されている。5月21日、同社が導入事例をホームページに公開した。
◼️5.7万台の端末通信とBCP対策を支える情報インフラに
岐阜県は、地域間の情報格差の是正や地域の活性化など県民生活の質向上を目的に早い段階からITの活用に注力。2002年には高速・大容量通信が可能な「岐阜情報スーパーハイウェイ」の運用をスタート。同年、岐阜県教育委員会も「岐阜情報スーパーハイウェイ」を利用した県内学校向けの情報インフラ「学校間総合ネット」の運用をスタートした。
以来、「学校間総合ネット」は県内すべての県立高校・県立特別支援学校の84校86拠点をつなぐ大規模な情報インフラに成長、これまでに7年ごとの改修や機能強化を実施している。
更新4期目となる今回、県教委は要件として、①GIGAスクール構想で急増した計5.7万台を超える端末の通信と運用管理の改善、②NEXT GIGAを見据えた端末のセキュリティ強化、さらに③過去の被災経験を基にしたBCP対策を挙げていた。
■導入概要
◎5.7万台を超える端末の通信量を支える強固な基盤
- ネットワーク統合管理の「AMF(Autonomous Management Framework)」技術を採用し、ネットワーク管理ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」による遠隔管理が可能に。
- ネットワーク監視のアウトソースとして「Net.Monitor」を導入し、万一なにか起きた際にも素早い対応を実現。
- 大容量・高速通信・低遅延のIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)に対応した無線LANアクセスポイントの最新機種「AT-TQ6702 GEN2」の導入で端末収容数を増大。
◎将来のBYODも視野にタブレット端末のセキュリティを強化
- タブレット端末の紛失時にログ情報に基づいた追跡が出来るようログの検索性を向上。
- BYOD端末の開放に備えて、認証の強化や端末登録の仕組み整備などの準備を開始。
◎過去の被災経験を基にバックアップ回線を確保
- 過去に経験した台風時の光ファイバー断線による「学校間総合ネット」の接続障害への対策として、マルチキャリア(SIMフリー)対応の5G/LTE通信ルーター「AT-AR4050S-5G」を一部拠点に導入し、バックアップ回線を確保。
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岐阜県教育委員会
アライドテレシス株式会社