文部科学省は「学校の『危機管理マニュアル』等の評価・見直しガイドライン」を作成。「チェックリスト編」「解説編」「サンプル編」の3編で構成され、各学校で危機管理マニュアルの見直し・改善を行う際の評価の観点などを取りまとめている。
■危機管理マニュアルが有事の際に機能するか検討が必用
すでに各学校では、地域や学校の実情を踏まえた危機管理マニュアルを作成しているが、有事の際に機能するかの検討が必用となる。また、浸水想定および土砂災害警戒区域に立地している学校は、避難確保計画作成の義務及び自治体への提出が求められる。そこで各学校において危機管理マニュアルを見直すため、改善の視点や考え方、その他参考となる情報を記載したガイドラインを作成した。
■自校の危機管理マニュアルの内容をチェック
「チェックリスト編」では、危機管理マニュアルに盛り込むべき事項や、その記載方法などをチェックリストの形で示した。このチェックリスト編のチェック項目を用いて、自校の危機管理マニュアルの内容と照らし合わせ、必要な事項が記載されているか評価する。
■チェック項目の背景となる考え方を解説
「解説編」では、チェックリスト編に記載したチェック項目について、その背景となる考え方などを解説。加えて「記載の視点」「参考文献」「コラム」などの欄を設けることで、概略情報を把握しやすくするとともに、詳細情報へのアクセスが容易となるようにした。
■各事項の記載例や様式例などを紹介
「サンプル編」では、チェックリスト編や解説編に記載されている事項について、学校の危機管理マニュアルとして具現化した場合の記載例や様式例を示した。また、ポイントとなる箇所にポイント解説を付記している。