はまぎんこども宇宙科学館でこのほど、敷きつめ図形常設展がリニューアルされた。今回新たに展示されたのは、昨年5月に解決された、50年来の数学の難問「アインシュタイン問題」に関するパズル。日本テセレーションデザイン協会が手がけた。展示エリアは、同館地下2階「あそびの広場」。
アインシュタイン問題とは、「1種類だけで平面を敷きつめる図形のうち、繰り返しパターンが現れない特別な図形があるのか」というもの。
約50年もの間、数学者を悩ませてきた難問であったが、昨年5月、ついに答えが発見された。この問題の解決は世界的にも注目されており、米国TIME誌の「THE BEST INNOVATIONS OF 2023」でA Long-sought Solution(熟考解賞)を受賞している。
図形は、「非周期モノタイル」と呼ばれ、誰もが初めて見る13角形。同協会はこの形状を恐竜の姿に見立て、子供たちにも親しみやすいパズルにした。この恐竜パズルは、先ごろ、タイル発見を記念して、米国国立数学博物館が開催した作品コンテスト「The Einstein Mad Hat Awards」で佳作を受賞。今回のリニューアル展示は、世界に先駆けてこの恐竜パズルを本格的に扱う初の展示となる。
同館では、実際に手に取って、数学者らが試行錯誤の末に発見した最先端の図形パズルに触れることができる。
<はまぎん こども宇宙科学館>
神奈川県横浜市磯子区洋光台5-2-1
電話 045-832-1166
開館時間 9:30〜 17:00(最終入館は16時まで)
休館日 第1・3火曜日、年末年始、臨時休館
入場料 大人400円/小・中学生200円