文部科学省は、公立幼稚園の減少に伴う地域の幼児教育の質の維持・向上の取組への影響についての調査を行うと発表した。
公立幼稚園は、幼稚園教育要領を着実に実践し、その専門的知見やノウハウを他の幼児教育施設に提供するなど、地域の幼児教育の質向上において重要な役割を果たしている。一方で、その数は少子化や共働き世帯の増加等の影響により著しく減少を続けていることから、それによる地域の幼児教育の質の維持・向上の取組に対する影響について調査研究を実施することとした。
公立幼稚園は、この約20年間で、約5,500園から約2,500園へと半数以下に減少している。
本調査研究では、全国の地方自治体を対象としたアンケート調査と、10程度の自治体を選定してヒアリング調査を行う。調査結果等をもとに公立幼稚園の有無と地域の幼児教育の質の維持・向上の取組との関連等について分析を行い、今年度内に報告書をとりまとめる予定だ。
公立幼稚園の減少に伴う地域の幼児教育の質の維持・向上の取組への影響について調査研究を実施します