Enuma Japanは、提供する算数アプリ「トドさんすう」のカリキュラムと、特別支援学校(知的障害教育)の学習指導要領に基づく学習段階との対応関係をまとめた整理表を、特別支援教育に特化した教材提供サイト「Teach U」および「トドさんすう」公式ブログにて無料公開した。
「トドさんすう」は、抽象的な概念や理解しづらい内容を視覚的にとらえることで、自然と算数の主要概念を身につけることができる学習アプリ。ゲーム感覚のアクティビティを通じて、児童・生徒が長く興味を保つことができ、退屈になりがちな反復学習を楽しみながら進めることができる。段階的に学ぶための教材準備が容易なため、教員の負担軽減にもつながり、特別支援教育の現場での評価も高い。
ただ、アメリカの教育基準(Common Core State Standards)に基づいて開発されたため、これまで日本の学習指導要領との対応関係が明確ではなく、現場で活用しづらい状況にあった。
今回公開した整理表は、特別支援学校(知的障害教育)の算数科学習指導要領に基づく学習段階(小学部・中学部・高等部)と、トドさんすうカリキュラムのSTAGE(1〜4)およびレベル(A〜H)がどのように対応しているかを一覧で可視化している。特別支援学校に限らず、全国だれでも自由にダウンロードが可能だ。
Teach Uは、特別支援教育での活用を想定したデジタル教材配信サイト。主に、授業で広く活用されるPowerPointのデジタル教材を公開しており、「できるだけ、シンプルに。」をコンセプトに、カスタマイズしやすい骨組み状態のPowerPoint教材を提供。これにより、教員が児童生徒の実態に合わせて教材を準備し、その結果子どもたちの学びを支えるきっかけとなることを目指している。公開教材は678種(2025年6月18日現在)。
今回公開した整理表は、Teach Uの開発者で特別支援学校教員の後藤匡敬教諭が作成。トドさんすうで元々設定されているカリキュラムが特別支援学校学習指導要領の「知的障害者である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校」のどの学習段階とリンクしているのかわかりやすく可視化されているので、教育現場での実用性が高く、現場での活用が期待できる内容となっている。
整理表の無料公開に伴い、トドさんすうの教育機関向けサービス「クラスモード」を試験導入するモデル校を募集する。
クラスモードでは、複数の児童・生徒の進捗や学習履歴を一括管理することができる。特別支援学校や小学校の特別支援学級のほか、公立・私立を問わず応募可能。モデル校には、2025年末までライセンス数無制限で無料提供する。まずは少人数で体験・検討したい教員向けに体験用ライセンスも用意している。
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