LINEヤフー、ソフトバンク、静岡大学は9月9日、板橋区立上板橋第二小学校の5年生49人を対象に、共同開発中の情報モラル教材「AI情報訓練」を用いた授業を実施した。

総務省調査によると、小学校高学年で生成AIを使ったことがある割合は24.2%に達する。一方で、インターネット利用時に生成AIについて学校から教わった児童は23.4%にとどまり、安全に活用するための教育が急務となっている。

開発中の「AI情報訓練」教材
「AI情報訓練」は、子供が生成AIの仕組みや特性、利用時のリスクなどを体験を通じて学ぶことを目的に開発された教材。
授業では、AIを上手に活用するためのポイントとして、「なかま」というキーワードが提示された。これは、「なんのために使うのかな?(目的)」「かくにんしたかな?(確認)」「まかせっぱなしでよいのかな?(決定)」の3つのステップを表している。
授業後半のワークショップでは、児童が実際にAIを使用し、この「なかま」を意識しながら、AIが出力した情報を自ら確認して判断する実践的なワークに取り組んだ。
参加した児童からは「情報が正しいか自分でも調べてから使いたい」との声が上がった。担当教諭も、情報モラルを土台に自分で考える力を身につける重要性を指摘した。
静岡大学の塩田真吾准教授は、AIは仕組みを正しく理解し上手に活用していくことが重要だとして、子供たちには、AIを遠ざけるのではなく、「なかま」を意識しながら、AIと一緒に考え、使いこなす力を身につけてほしいと述べる。
3者は今回の授業で得られた教員や児童からの意見を踏まえて教材を改善し、11月に「LINEヤフー みらいプロジェクト」のWebサイト上で正式に公開する予定だ。