LINEヤフーは7月6日、GIGAスクール端末および活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」の活用実態と教育効果、教員の意識に関する調査報告書を公開した。報告書では、調査結果を踏まえた「情報モラル教育実践へのポイント」も提言。端末活用が日常化する一方で、指導方針や活用ルールの明確化など環境整備が引き続き求められている実態が明らかになった。

調査によると、GIGAスクール端末を週4日以上活用している教員は50%を超えており、学校現場への端末の定着が進んでいることが分かった。しかし、具体的な活用用途としては83%以上が「調べ学習」を挙げており、利用目的に偏りが見られる点も明らかになった。
また、約90%の教員が「対話や協働を伴う学習」や「情報活用スキルの育成」を重視していると回答している。一方、「授業の質を高めるために、生成AIを使いこなせる自信がある」教員は、「あまりそう思わない」と「そう思わない」の合計で約47%だった。
端末の活用をより効果的に進めるための課題として、約84%の教員が「指導方針やルールの明確化が必要」と考えていることが示された。端末の自由な利用を促すだけでなく、学校や自治体レベルでの環境整備や共通の指針づくりが強く求められている。
同時に調査された情報モラル教材「GIGAワークブック」については、主にコミュニケーショントラブルや個人情報の取り扱いに関する指導で活用されている。多くの教員が児童・生徒の意識変化やトラブル回避に対する効果を実感しており、今後の継続利用意向も約77%と高い水準を示した。
調査の監修を務めた明星大学教育学部の今野貴之教授は、今後の情報モラル教育において、単に調べたことを発表するだけでなく情報の分析・批判的思考を授業に組み込むことや、個人の工夫に頼らず組織で支える環境整備の重要性を提言している。
<調査概要>
調査手法:インターネット調査
実施時期:2025年10月24日~2026年1月31日
調査対象者:GIGAワークブックを提供している主要な小中学校の教員・管理職
回答数:教員354人、管理職45人(計399人)
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