OpenAIは2026年9月15日、大学生・大学院生を対象とした開発イベント「大学生向け 夏の Codex 開発祭 2026」を開催した。会場は横浜市のイベントスペース「THE BEACH YOKOHAMA」。日本国内在住の18歳以上の学生が、2〜4名のチームを組んで参加した。

本イベントでは、ソフトウェア開発を幅広く支援するAIコーディングエージェント「Codex」を活用し、アイデアの具体化から実装、動作確認、デモ、審査までを1日で行う。学生たちは、日常生活や社会の中で見つけた課題を起点に、短時間でプロダクトを形にする開発体験に挑んだ。
参加チームは、ネット上で知り合った東京大学・京都大学の混成チーム、早稲田大学と慶應大学の混成チーム、デジタルハリウッド大学院の同級生、東京科学大学の先輩後輩チームなど、多様な学生が集まった。学生は「尊敬する先輩に声をかけた。優勝を目指している」と目を輝かせる。「医学部だけどエンジニア」という学生もいる。
プロダクト完成後は互いの作品を評価し合い、上位4チームが最終プレゼンテーションに進んだ。
優勝したのは、共同編集が可能な動画制作SaaSを開発したチーム「Poietra」。 Codexを効果的に活用した点が高く評価された。
受賞チームのメンバーは、中学・高校時代に低スペックPCで動画編集を趣味としていた経験を持つ。重いプレビューや扱いの難しい専用ソフトに悩まされてきたことから、 「当時のストレスを解消できるツールを自分たちで作りたい」 という思いで開発に着手。共同編集機能に加え、AIによるサポートも受けられるアプリケーションを構築した。Codexは、コード生成、思考の補助、デバッグ、改善など、開発プロセス全体で活用された。

最終プレゼンに選ばれたプロダクトには、学生らしい視点と社会課題への着眼が光った。
口の動きから字幕を生成し、声を出せない環境でもオンライン会議に参加できるアプリ「ことばリンク」は騒音・手話・聴覚の違いを超えるコミュニケーションツールであるとプレゼン。
「折り紙のように組み立てるインテリア」をデザインできるWebサービス「patan」は、3Dスキル不要でスマホスタンドから避難所の家具まで3Dブリンターで出力できる。3Dプリンターは平面だと高速出力であるという特徴を生かしたアイデアだ。
一人暮らしの自炊を楽しく習慣化するアプリ「まいにち食堂」は、自炊の写真をアップロードすると、メニュー名やポスターが自動生成され、自分のお店に並ぶように表示される仕組み。自炊だけでなく早起き・勉強にも応用可能ということだ。
どの作品も、学生が日常の中で感じた不便や課題を起点に、AIを活用して解決策を形にした。
OpenAIでは、今回の開発祭に加え、学生や若い世代を支援する取組を継続している。