文部科学省は12月26日、全国の都道府県・指定都市教育委員会が実施した2024年度公立学校教員採用選考試験の実施状況を発表した。
小・中・高校、特別支援学校、養護教諭、栄養教諭の受験者総数は、前年度比5,344人減の115,619人。11年連続で減少している。採用者総数は36,421人で、前年度に比べ440人増加した。全体としての傾向として、採用者数は2000年度以降増加しており、ここ数年を見てもやや増加傾向にある。
競争率(採用倍率)は、前年度の3.4倍から低下し、3.2倍で過去最低となった。全体の採用倍率は、試験を実施した68自治体のうち25自治体で上昇、 34自治体で低下している。
採用倍率の低下について同省は、大量退職等に伴う採用者数の増加と既卒の受験者数の減少によるところが大きいと分析、今後、学校における働き方改革の更なる加速化や処遇改善、学校の指導・運営体制の充実等を一体的・総合的に進めることで、教職の魅力向上に取り組んでいくとしている。
調査の詳細は下記サイトで確認できる。
令和6年度(令和5年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施状況について