東急は昨年から「まちづくり」をテーマにした探究学習の授業支援を実施している。2年目となる今年度は、昨年度に実施した学校への授業支援を継続しつつ、授業プログラムを拡充し、新たに目黒区の一部の区立中学校にも授業支援を実施する。
昨年度実施した授業の様子
渋谷でのフィールドワークの様子
本取り組みは昨年11月から開始し、同社社員が講師を担当。講義形式の授業と、まちや商業施設でのフィールドワークなど、リアルな体験を組み合わせた授業プログラムを提供している。
昨年度は、渋谷区立小学校6校、慶應義塾横浜初等部、慶應義塾中等部、N高グループの合計9校で、課題解決型学習プログラムなどを実施した。授業に参加した児童・生徒たちへのアンケートでは、「渋谷のまちの歴史について学ぶことができ、ためになった」「自分たちのまちに欲しいモノ、コトをグループで議論するのが楽しかった」といった声が寄せられましたという。
今年度は、これまでの授業ノウハウを活かし、新たに「未来の自分たちのまちをデザインする」授業を展開する。また、「お菓子作り」をテーマにした探究学習の授業実績を持つロッテと協業した授業もスタートする予定だ。
さらに、二子玉川の街やロッテの商品特性を分析した商品プロモーション活動に挑戦する「探究フェスティバル」イベントや、伊豆急行線の運行やホテル開発・運営など同社グループが幅広い事業を展開している「伊豆」を拠点に、地域課題解決をテーマにした地方創生プログラムも提供する。本取り組みは、同社が2月に立ち上げた、東急線沿線の子育て世帯や学生を応援する「子育て・学生応援東急スクラムプロジェクト」の一環として実施する。