さつきは6月16日、教育現場における多言語コミュニケーションの課題解決を目指し、AIリアルタイム翻訳アプリ「MIRAI LIVE」のプレビュー版を提供開始した。
本アプリは、電子黒板「ミライタッチ」上で利用可能。Google CloudのAIモデル「Gemini」を活用し、授業中の説明会話をリアルタイムで多言語に翻訳し、電子黒板の画面上に字幕のように重ねて表示することで、外国人児童生徒への学習支援や、多様な言語背景を持つ生徒たちが共に学ぶ環境づくりを支援する。
近年、教育現場ではグローバル化が急速に進み、外国人児童生徒の増加や、多様な言語的背景を持つ子どもたちへの対応が喫緊の課題となっている。また、学校は有事の際に避難場所となることもあり、多言語対応が必要になるケースもある。
同社はそうした課題に対し、普及が進む電子黒板と最先端のAI技術を組み合わせることで、よりスムーズで効果的なコミュニケーションが実現をできるとし、母語が異なる生徒も授業内容をリアルタイムで理解できるようになることで、学習への参加意欲を高め、取り残されることのないインクルーシブな教育環境の実現を支援すべく、本アプリの開発に至ったという。
アプリの主な機能は以下のとおり。
アプリが利用できるの電子黒板機種は以下。専用のアプリストアから利用可能で、別途、マイク機能が必要となる。
同社は、本プレビュー版を通じて、教育現場の意見を聞きながら、機能改善および正式版の開発を進めるとしている。 対応言語の拡充に加え、教育現場の具体的なニーズに応じたカスタマイズ機能の強化を図る考えだ。