家庭学習においてタブレット端末の使用が「有効だと思う」と感じている保護者が約8割にのぼるが、タブレット端末を使った学習が一般化したことによる弊害を懸念しているという回答も多いことが、NTTドコモが全国の小中学生(α世代)を子供にもつ20代~60代の男女500人を対象に実施した調査から明らかとなった。調査期間は6月19日から23日。
家庭学習にタブレット端末を使用している小中学生の保護者を対象に調査を実施したところ、約80%の保護者が家庭学習にタブレット端末の使用が「有効だと思う」と回答。一方、タブレット端末を使った学習が一般化したことによる弊害として、「紙に書く機会が減って記述力が落ちる」「わからないことに対して自分の頭で想像し、思考する能力が下がる」などの回答が上位5位以内に見られるなど、思考力や想像力の低下が生じることに不安を感じる保護者も多くなっている。
.
子供に育んでほしい能力については約半数の保護者が自身が小中学生の頃と比較して「想像力・表現力」が低下していると感じている。また、将来、子供に身に付けてほしい能力についても、60%以上の保護者が「想像力・表現力」と回答。特に、タブレット端末を用いた学習においては「現代におけるテクノロジーを学ぶとともに、そこから新たな経験や発想ができるようになってほしい」、「調べればすぐ分かってしまい、考えることをしなくなるのではないか」などの理由が挙げられ、保護者の大半が「想像力・表現力」を重視している。
一方、子供の「想像力・表現力」を育むために現在取り組んでいることが「ある」と回答した保護者は全体の約25%にとどまった。その理由としては、「何をさせたらいいのかわからないから」(47.1%)が最も多く、次いで「時間的な余裕がないから」(20.3%)と続く。「想像力・表現力」を育てたいと考えている保護者が多くいる一方で、約75%がその教育を実践できていないことが明らかとなった。
.
夏休み中、子供との家庭での過ごし方に関する悩みについて聞いたところ「(子供が)ゲームや動画ばかりになる」(37.6%)や、「家での過ごし方がマンネリ化する」(34.4%)などの回答が目立った。一方、保護者が子供に夏休みの間にやってほしいことについては「普段はできない経験をさせたい」(36.0%)などの回答が見られた。また、夏休みのお出かけ先に重視することも「体験や実験ができる」(36.6%)や「無料で参加できる」(34.6%)などの回答が多く、保護者は夏休みに無料で参加でき、普段はできない経験や体験ができる場所を求めていることがわかった。
.
【デジタルハリウッド大学名誉教授 南雲治嘉氏 コメント】
幼いころから子供たちになじみのある絵を描くことをデジタルでも実践してみることで、子供たちの様々な能力開発につなげることができる。機能選択や操作を繰り返して絵を描くという工程において「判断力」が培われる。そして新しい絵を描くことで、「想像力」も養われる。これらは、様々なペイントツールをつかって表現することができ、消したり書いたり、何度も試行錯誤をして繰り返し取り組める「デジタル絵画」だからこそ養われていくといえるのではないか。デジタル絵画は子供たちのさらなる創造性や表現力を養っていくことにもつながる。
<創作絵画コンクール「第24回 ドコモ未来ミュージアム」応募受付中>
「ドコモ未来ミュージアム」はNTTドコモが2002年から毎年開催している創作絵画コンクール。「僕たち私たちの未来のくらし」をテーマに、子供たちが想像する未来の世界や希望を自由な発想で募集する。子供たちの夢や未来を応援する「ドコモ未来プロジェクト」の一環として開催。同コンクールは今年で第24回を迎え、絵の具やクレヨンなどで紙に描く「絵画部門」のほか、スマートフォンやタブレット端末、PCなどで描いた「デジタル絵画部門」の2部門で作品を募集中。
【第24回 ドコモ未来ミュージアム 応募概要】
応募テーマ:僕たち私たちの未来のくらし
応募期間:2025年9月15日(月)まで ※締切日消印有効
応募対象:3歳から中学生 ※日本国内に在住の人
応募期間:2025年9月15日(月・祝)まで ※締切日消印有効
詳細:ドコモ未来ミュージアム公式サイトで確認