岐阜大学は10月29日、医学部看護学科の前田由紀准教授が、小児看護の現場における「子供や家族との関係づくりの難しさ」を解消するため、AIを活用した小児看護コミュニケーション教材の開発を目指すクラウドファンディングプロジェクト「AI教材で、小児看護の『コミュニケーションの壁』を乗り越えたい!」を開始すると発表した。
本プロジェクトでは、第一目標を100万円とし、10月29日から12月25日(木)まで寄附を募っている。

前田准教授は、病院や訪問看護ステーションで看護師として約20年間の勤務経験を持つ。小児看護の現場では「子供や家族との関係づくりの難しさ」を多くの看護師が感じており、これが小児看護への心理的ハードルとなっているという。こうした課題が解消されないまま現場に出ると、子供や家族とのコミュニケーションに自信を失い、離職につながることがある。しかし、多くの看護教育現場では「子供の模擬患者」を設定することが難しく、教員が代わりに子供役を演じたり、人形を使った演習をしたりしているが、リアリティに欠け、現場との乖離が生じている。
そこで、AIとアバター技術を活用し、いつでも・どこでも・リアルに近い子供との関わりを練習できる教材「しゃべれるん」を開発するため、今回、クラウドファンディングに挑戦することにしたという。
AI教材で、小児看護の「コミュニケーションの壁」を乗り越えたい!
100 万円(第一目標)
AI教材の制作費用など
10月29日(水)8時~12月25日(木)17時
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