ロフトワークは、文部科学省施設企画課とともに推進する「CO-SHA Platform（コーシャ・プラットフォーム）」において、2025年度より行政横断の直接対話型コミュニケーションプラットフォームとして「CO-SHA Slack コミュニティ」 の本格運用を開始した。
今年6月の試験運用から5カ月で、すでに全国206自治体・248人が参加。学校施設整備という専門性の高い領域において、学校づくりを行っている地方公共団体の教育委員会職員・学識経験者・文部科学省職員等がフラットに知見を共有できる場が生まれている。
CO-SHA Platformは、文部科学省が2022年度に立ち上げた、全国の学校づくりを支える技術支援・共創プラットフォーム。学校施設の整備・活用における自治体の「どこから手をつければいいかわからない」「専門家が近くにいない」「他自治体の事例を知りたい」といった課題に対し、文科省や専門家との連携につなぐ相談窓口や、事例・ノウハウの発信など、現場に寄り添う実務支援の仕組みを用意している。
CO-SHA Platformの全体像
今年度は取り組みを 「CO-SHA 2.0」へフェーズアップし、全国の自治体が「直接つながる」ための基盤としてSlackコミュニティを設置した。
CO-SHA Slack コミュニティ は、学校施設を担う全国の担当者がアイデアを持ち寄る新しいオンラインコミュニティ。次のような特徴を持つ。
教室レイアウト、トイレ改修、ICT環境、バリアフリーなど、日々の悩みをそのまま投稿。コミュニティ内では、他の自治体の担当者から事例紹介やコメントが寄せられ、実務に活かせるヒントが得られる。
「特別教室」「図書館」「職員室」「ICT」「プロポーザル方式」など、関心ごとにチャンネルが分かれ、欲しい知見が自然に集まる仕組み。
学識経験者や文部科学省職員等と、地方自治体担当者が 立場を超えて対話できる点が最大の特徴。これまで縦割りで届きづらかった情報が、コミュニティを通じて流通しはじめている。
将来的には、視察調整、共同研究、勉強会の開催など、現場発のつながりが自然に育まれるコミュニティを目指している。行政主導だけでは生まれにくい、現場起点の共創が芽生える土壌づくりを進めている。
【ケース１】学校体育館の空調整備
【ケース２】学校体育館の床板の維持管理
学校施設整備は、多くの地方自治体が次の課題を抱えている。Slackコミュニティは、この「点在する課題」をつなぎ、知識が循環しながら実践を生み出す、全国規模の＜共有知のエコシステム＞として機能することを目指している。
1月14日に、Slackコミュニティと連動した全国オンラインミートアップを開催予定。本イベントでは、Slack上で寄せられている日々の悩みや相談をもとに、地方自治体担当者・文部科学省・専門家が具体的なテーマについて議論し、各地域の実践やプロセスを共有するセッションを予定している。参加対象は、教育委員会職員や学校施設関連部署の職員等。Slack未参加の方も参加可能。
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