京都市は、学校施設の利用予約や鍵管理をデジタル化する試行研究を開始した。対象となるのは京都市立醍醐小学校と京都市立岡崎中学校の2校。スペースマーケットが提供する公共施設予約管理システム「Spacepad」と、クマヒラが提供するクラウド鍵管理サービス「SPLATS KEY」を組み合わせて導入し、学校管理業務の効率化と地域による学校施設の利活用推進を目指す。

京都市では、地域住民や各種団体が学校施設を多目的に利用する「スクール・コミュニティ」の推進を進めている。一方で、これまで施設の予約受入や物理的な鍵の貸し借りを教員や地域の施設管理者が個別に対応しており、業務負担の増大が課題となっていた。また、利用者側にとっても紙の申請書作成や窓口訪問、電話予約など手続きの繁雑さが指摘されていた。
今回の試行研究により、施設の利用手続きはオンライン上で完結する。利用者は事前に空き状況をWeb上で確認して予約申請を実施。管理者側の承認後に発行される二次元コードを現地のキーボックスにかざすことで、対象部屋の鍵を取得・返却できる仕組みだ。醍醐小学校では9月1日、岡崎中学校では9月16日から運用を開始している。

京都市は2028年9月から部活動の地域展開を予定しており、学校施設を活動拠点としてさらに広く地域に開放していく方針だ。本実証を通じて、教員の業務負担を削減しながら地域住民の利便性を高め、持続可能な施設管理体制の構築に向けた検証を進めていく。