キャリア教育実践のための効果的なツールとなる「キャリア・パスポート」。2020年4月より、すべての小学校、中学校、高等学校において実施することになっています。ついては文部科学省が「キャリア・パスポート」を活用する際のQ&Aについて取りまとめたものを公表しました。
「キャリア・パスポート」とは、児童生徒が小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる諸活動について、特別活動の学級活動及びホームルーム活動を中心として、各教科等と往還し、自らの学習状況やキャリア形成を見通したり振り返ったりしながら、自身の変容や成長を自己評価できるよう工夫されたポートフォリオのことです。
なお、その記述や自己評価の指導にあたっては、教員が対話的に関わり、児童生徒一人一人の目標修正などの改善を支援し、個性を伸ばす指導へとつなげながら、学校、家庭及び地域における学びを自己のキャリア形成に生かそうとする態度を養うよう努めなければならないとされています。
新学習指導要領の特別活動においては、「学校、家庭及び地域における学習や生活の見通しを立て、学んだことを振り返りながら、新たな学習や生活への意欲につなげたり、将来の生き方を考えたりする活動を行う」際に、児童生徒が「活動を記録し蓄積する教材等を活用すること」とされています。
Q&A資料は、学校等における「キャリア・パスポート」活用時の不明点や疑問点が出た際に参考となるように作られています。
