東京都千代田区は2021年度事業「区立小中学校ICT学校教育システムの構築・サポート・保守業務」としてJMCに委託し、働き方改革を推進する1台3役の教職員用端末など、全区立小中学校に次期ICT学校教育システムを導入する。
■ICT環境をワンストップで提供
千代田区教育委員会が推進する学び方改革や教え方改革、働き方改革の実現を支えるため、JMCでは安心・安全・快適な基盤と体制を整え、学校現場の要望に応えるきめ細やかな支援と、変化に対応するICT環境をワンストップで提供する。
■子供と向き合う時間の確保などが課題に
千代田区教育委員会では、これまで国や都、そして区が掲げる様々な施策・計画に基づき、学校の情報化を進めてきた。その実践は先進的なものだったが、授業や学習におけるICT機器の効果的な活用や子供と向き合う時間の確保などの課題があった。
■現行のICT環境を発展的に見直す
本事業では、そうした課題を解決し、小中学校における情報教育や教科指導におけるICT活用、校務の情報化をより一層推進することを目的となる。現行のICT環境を発展的に見直し、知識や技能の効率的な習得、情報活用能力の育成、教員の働き方改革による充実した細かい指導を推進する。
■強固なセキュリティや高速大容量通信インフラなどを推進
次期ICT学校教育システムのポイントとして、「働き方改革を推進する1台3役の教職員用端末」、「シンクライアントシステム、顔認証、SSOによる強固なセキュリティ」、「GIGAスクール構想1人1台端末の運用を活性化するサポート」、「スタディログと校務情報の連携」、「SINETの利用を見据えた高速大容量通信インフラ整備」などが目指される。
■学校ICT環境の設計やICT活用推進リーダー研修などを委託
千代田区教育委員会からJMCの主な委託業務は、「学校ICT環境の設計」、「構築・導入、研修」、「保守・運用」、「ICT支援員派遣・運営管理」、「ICT活用授業設計支援」、「ICT活用推進リーダー研修」、「Web会議による情報共有・発信」、「ICT活用レポート作成」、「スマートスクール構想の実現(校務・学習データ連携)」などとなる。
<実現すること>
次期ICT学校教育システムの導入により以下の4点を実現する。
①誰一人取り残すことのない個別最適化された学習活動の実現
②「基礎的・基本的な知識・技能の習得」「思考力・判断力・表現力等の育成」
「学習意欲の向上」の実現
③教員の児童・生徒と向き合う時間の創出
④教育情報セキュリティの確保とシステムの最適化
<次期学校イントラネット構成概要>