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大学図書館向け学術情報システムを36年ぶりに一新~国立情報学研究所

2021年6月21日

国立情報学研究所(NII)は、大学図書館を中心に約1300機関が利用する目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)の再構築を開始した。目録所在情報サービスは全国の大学図書館が所蔵する資料を対象に1985年から運用を開始したもので36年ぶりにシステムが一新される。


■研究者や学生の学術資料の入手を支えるサービスとして発展

目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)は、全国の大学図書館が所蔵する資料を対象とした総合目録データベースの形成と図書館間相互利用を支援するサービスで、1985年に運用を開始。その後、国立情報学研究所の前身である学術情報センターの中核事業として発展し、現在では参加機関数1336、書誌1301万件、所蔵1.47億件(2021 3 月末時点)の規模となり、研究者や学生の学術資料の入手を支えている。

 


■デジタル化に対応した新たなシステムが求められた

近年では、デジタル化された学術資料の普及などで資料の流通 ・管理のあり方が大きく変貌。研究者、学生の情報利用や研究 ・教育のプロセスが電子的手段を前提とするものになっている状況への対応が急務となっており、そのための新たなシステムが求められた。

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■新たな図書館システム・ネットワーク構築の一環として整備

今回の再構築は「大学図書館と国立情報学研究所との連携 ・協力推進会議」の下に設置された 「これからの学術情報システム構築検討委員会」が取りまとめた 『これからの学術情報システムの在り方について (2019)』を踏まえたものとなる。大学図書館のシステムと連携し、デジタル化された学術資料 (電子ジャーナル、電子ブック等)への対応を含む新たな図書館システム・ネットワーク構築の一環として整備される。

 


■新たな図書館システム・ネットワークを提示

『これからの学術情報システムの在り方について(2019)』では、クラウド環境や電子リソースと印刷体を区別なく扱うことのできるシステムを利用した、新たな図書館システム・ネットワークが提示された。今回整備を行う範囲は、この図書館システム・ネットワークのうち共同利用システム部分となる。

 


■大学図書館機能の高度化とシステム業務の軽量化・合理化に期待

新たに構築するシステムでは、国際標準を基本としたパッケージシステムを採用し、電子リソースへ対応。加えて、「これからの学術情報システム構築検討委員会」で検討している 「電子リソースに対応した図書館システムの共同調達・運用」の実現により、将来的には大学図書館機能の高度化とシステム業務の軽量化・合理化が期待される。

 


■新NACSIS-CAT/ILLシステムは2023年に稼働開始

電子リソース管理サービスは 2022年、新NACSIS-CAT/ILLシステムは 2023 年の稼働開始が目指される。新たな共同利用システムとして、大学図書館のシステム業務の軽量化・合理化と学術資料アクセスのデジタルトランスフォーメーション(DX化)に寄与する。

国立情報学研究所 目録所在情報サービス

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