熊本市は学校体力テストのDXを推進するため、(一社)スポーツ能力発見協会の学校体力テストデータ集計管理分析システム「DOSA SCHOOL」を導入した。DOSA SCHOOLの利用により「児童生徒の運動意欲・能力・実施率向上」「教職員の負担軽減」「家庭との連携」が可能となる。
■データを入力すると向いているスポーツが即座にフィードバック
端末を活用して児童生徒が体力テストのデータを入力すると、即座に集計分析され、各自で結果を閲覧することが可能となる。分析された結果は平均との比較だけでなく、各々の長所短所を明確化され、「向いているスポーツ」が即座にフィードバックされる。
■一人ひとりに運動能力を高める方法を表示
また、一人ひとりに運動能力を高める方法(運動遊び)が表示され、個別最適化された取組が可能となり、児童生徒が自分の課題に対して主体的に取り組むことを促す。地方自治体で児童生徒の端末を活用した学校体力テストのデジタル化は日本初となる。
■学校体力テストのDX化により子供の体力・運動能力を向上
熊本市の学校体力テストは、ICT化が進む中でもアナログでの集計/分析が行われており、教職員の作業負担も多く、学校や児童生徒にとって有効的な活用がしにくいものとなっていた。また、子供たちの体力低下が懸念されていることもあり、『DOSA SCHOOL』を活用した学校体力テストのDX推進により、教職員の作業負担軽減だけでなく、子供たちの体力・運動能力の向上が目指しされる。
■集計・分析したデータを授業で活用するための勉強会を開催
「DOSA SCHOOL」は2022年4月から熊本市内の小中学校へ導入。5~6月に各学校で行われる体力テストの結果を児童生徒が端末から入力、7月上旬には個別の測定結果シートが配付された。また、7月以降、集計・分析されたデータを教員が授業で活用するための学校向けの勉強会等も予定しており、児童生徒の力を最大限引き出す取組が行われる。
【DOSA SCHOOLとは】
「DOSA SCHOOL」は、教育委員会、学校、家庭をつなぐ学校体力テストデータの集計分析システム。子供たちがタ情報端末で入力した体力測定記録は、自動で教育委員会や学校内のデータとして集計/分析され、子供や保護者には瞬時に体力測定結果のフィードバックが届く。これまで紙を中心としたアナログな体制から、ICTを活用した体制をつくり教育委員会や学校での作業軽減の実現と子供や保護者への有益なフィードバックから子供たちの体力向上をサポートするサービスとなる。