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伊賀市立成和西小、デジタルアーカイブを活用した公開研究授業でDNP「みどころキューブ」を活用

2023年1月19日

大日本印刷は1月16日、インタラクティブコンテンツシステム「みどころキューブ」を小学校の授業で活用し、子供たちの探究力向上に向けた学習効果を検証する実証実験を行ったと発表した。

実証実験は12月7日、三重県伊賀市立成和西小学校で行われた。デジタルアーカイブを活用した公開研究授業で、授業をコーディネートする大井将生氏(東京大学大学院情報学環特任研究員)に、「みどころキューブ」を教材として提供した。

 

 

■子供たちの探究力への学習効果を検証

「みどころキューブ」は、ミュージアムのコレクションや資料情報を、キューブ(立方体)状のインタフェースを通して、テーマや関係性等の多様な視点で鑑賞できる新しいビューア。今回の実証実験で使用した「みどころキューブ SaaS型」は、Webサーバーを学校等で用意する必要がないため、素早く、簡単に利用を開始できる。

今回の実証実験では、デジタルアーカイブ化された地域の歴史に関する資料の画像や情報を搭載した「みどころキューブ」を小学校の授業で使用し、子どもたちの学習理解や学習態度に変化が見られたかどうかを検証した。

 

授業テーマは、第6学年国語科「服部半蔵がつなげる、伊賀と東京」。伊賀市が公開する「デジタルミュージアム 秘蔵の国 伊賀」(デジタルアーカイブシステムADEAC所収)の有効活用を目的とした公開授業だ。授業者は宮田諭志教諭。

授業は、教諭があらかじめ準備した教材用の「みどころキューブ」に子供たちがアクセスし、タッチパネルなどで直感的に操作→「みどころキューブ」内の資料や画像を回転させたり、キューブの中に入ったりすることで、多角的な視点から資料の関係を捉え、興味あるテーマを見つけながら自らの「問い」を設定→「みどころキューブ」から外部サイトのデジタルアーカイブ資料にリンクし、詳しい情報にアクセス――という流れで行われた。

 

 

授業では、子供たちが自ら進んで直感的に操作する姿や、先生の指示に従って「みどころキューブ」から資料にアクセスし、新たな発見をする場面が見られたという。

「探究的な学び」に対する学習効果の可能性について、担当教諭や授業を受けた児童から以下のようなコメントがあった。

 

  • 授業を実際にやってみるまでは「みどころキューブ」が使えるか不安もあったが、明らかに児童たちの「問いの誘発」につながったと感じている。(宮田教諭)
  • 「みどころキューブ」を初めて使った。通常、資・史料は横に並べるだけだが、「みどころキューブ」では縦軸で時代のつながりが見えたり、立体的に見られたりするのが良い。(担当教諭)
  • 普段の勉強は文字ばかりなので、文字だけでなく画像が立体的にあって分かりやすかった。また使ってみたい。(6年生児童)
  • デジタルアーカイブの資料を使ってこんなに面白い授業ができるんだと驚いた。(6年生児童)
  • 最初、地図上で伊賀と東京の関係性を見るものだと思ったが、触ってみて資料の関係する年代も見ることができ、資料の関係性を見るものだということがわかった。(6年生児童)

 

実証実験以降も子供たちは自ら設定した「問い」に沿って「調べ学習」を継続し、「みどころキューブ」にさまざまな情報を付加していくためのディスカッション授業を行った。

今後、さらにデジタルアーカイブや図書館・博物館、現地調査等で調べた情報を付加した「みどころキューブ」を使い、子供たちが学習成果を発表するプレゼンテーションの授業も実施していく予定だという。

 

みどころキューブ SaaS型

三重県伊賀市立成和西小学校

大日本印刷株式会社


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