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「校務支援システム」公立校では8割導入済みも私立校では5割にとどまる 予算と独自カリキュラムに壁〜ウチダエスコ調べ

2023年4月27日

ウチダエスコは全国の私立中学校・高等学校を対象に、「校務支援システム活用実態調査」を実施。このほどその調査結果を公開した。調査によると、校務支援システムを導入している私立中高は54.1%。「独自の教育方針やカリキュラムにシステムを合わせることが難しい」「予算確保が大きな課題」といった声が多く聞かれ、私立校では公立校に比べてシステム導入へのハードルが高い傾向にあることが明らかになった。

 

■ 校務支援システム導入は約半数

Q 校務支援システムを導入していますか?(n=377)

 

 

校務支援システムを導入しているかを聞いたところ、「導入済」との回答は約半数にとどまり、4分の1以上が「未導入」という結果になった。文部科学省「令和3年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」によると、全国の公立学校における校務支援システム整備率は81.0%。ここから、公立校に比べて私立校では校務支援システムの導入が遅れていることがわかる。

 

 

■ 導入していない理由は「予算が確保できない」が最多

Q 校務支援システムを導入していないとお答えの方にお聞きします。
導入していない理由を教えてください。当てはまるものをすべてお答えください。(n=99)

 

 

最も多かったのは「予算が確保できない」で、約半数の人がコストの問題を校務支援システム導入の壁と考えている。続いて多かったのは、「体制が整わない」「何から始めたらよいかわからない」という回答。また、「学校独自の取り組みに合ったシステムが見つからない」「選定基準がわからない」といった回答も挙がっている。

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自治体主導で導入が進む公立校に対して、学校独自に予算の確保や導入の検討、運用などを行わなくてはならない私立校は、導入へのハードルが高いことが推察される。

 

 

■ 校務支援システムの導入目的は「教職員の業務負担軽減」

Q「校務支援システムを導入している」とお答えした方へお聞きします。校務支援システムを導入する際のメリットとして、どのようなことがあると感じていますか?重視したものを上位1位から5位までお答えください。(n=204)

 

 

 

校務支援システムの導入目的として最も回答が多かったのは「教職員の業務負担軽減」。次いで「校務の統一化(標準化)」「校務業務にかかる時間の削減」「教職員間の情報共有」が続き、校務支援システムによる業務改善への期待の高さがうかがえる結果となった。

 

 

■ 導入校では校務の効率化を実感する声多し

Q 「校務支援システムを導入している」とお答えの方にお聞きします。
校務支援システムを導入してよかったことは何ですか?当てはまるものを5つまでお答えください。(n=204)

 

 

 

上位の回答には「情報が自動的に転記されることによる手間やミスの削減、自動的な情報共有」などが並び、情報の一元管理による校務の効率化を実感する声が多い。導入には高いハードルがありながらも、導入校ではその成果が着実に現れているようだ。

 

 

■ まとめ

今回の調査から、校務業務の課題は「時間がかかりすぎること」「人手不足」「教職員間の情報共有不足」と考える教職員が多いことがわかった。

校務支援システムは「業務負担削減」や「教職員間の情報共有」を期待して導入され、導入後は「作業の自動化による手間削減やミス防止」「生徒情報などの一元管理」「情報共有の充実」などに役立っている実態が示されている。

一方で、本調査に参加した私立中学校・高等学校での導入率は54.1%にとどまっている。未導入校においては、「予算がない」「体制が整わない」「何から始めたらよいのかわからない」が導入のハードルとなっていることも明らかになった。

 

◆調査結果の詳細はこちら

 

ウチダエスコ株式会社

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