認定NPO法人カタリバは、岩手県大船渡市で2月26日に発生した山林火災を受け、現地で活動する認定NPO法人おはなしころりんとNPO法人SETと連携し、被災した子供のための居場所「みんなのこども部屋」「みんなのあそびば」を開設した。
災害時の「子供の居場所」は避難所や公共施設などを活用し、単なる遊び場ではなく、子供が普段の生活リズムや遊び、学びを取り戻すことで、心理的なストレスを緩和し、災害後の心の回復となるための支援として実施している。
いずれの居場所も現地団体のおはなしころりんとSETが運営を担い、他にも同じ岩手県・宮城県沿岸部エリアで活動する協力団体が運営をサポート。カタリバは居場所の運営ノウハウや活動にかかる費用や継続に関するサポートを行っている。加えて、オンラインでの保護者向け「LINE相談窓口」も開設した。
子供が遊べる空間としてトライアルで開設。
地域の元保育士の方と共に、保護者の目の届く範囲で子どもが遊べて、親子が安心できる居場所として開設。
【その他の協力団体】(五十音順)
現地で子供支援を行うと同時に、オンラインでの保護者向け「LINE相談窓口」を開設した。このLINE相談窓口では、社会福祉士や臨床心理士等の専門職スタッフが、避難生活中の子育ての悩みや生活再建に向けた課題について話を聴き、解決に向けたサポートをしている。2024年1月にオープンした情報サイト「災害時の子どもの生活ガイド」内で、LINEの利用登録をすることで、気軽に相談できる。
「災害時の子どもの生活ガイド」は、小児科専門医・厚生労働省DMAT事務局の岬美穂氏、一社・Smart Supply Vision理事・元中学校教員の佐藤敏郎氏、弁護士・防災士の永野海氏が監修したサイト。本サイトとLINE相談窓口をあわせて活用することで、保護者が抱える不安や疑問に対し、より包括的なサポートを届けるとしている。
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