京都女子大学の発達教育学部は、瀬戸SOLAN小学校(愛知県)の副校長である三宅貴久子氏を講師に迎えて、探究学習の最新実例を紹介する公開講座「未来を創る子どもを育てる-探究学習を通して」を8月2日(土)13時から東山キャンパスB校舎で開催。イベントの参加者200人(先着順)を7月31日(木)まで募集している。
AIなどが急速に発展する現代では、知識の習得だけでなく情報活用能力が求められる。そうした中、学校教育で「探究学習」が注目されている。探究学習では日常生活や社会の課題について、自ら「問い」を立て、情報を集め、分析・表現し学びを深める。また、主体的・協働的に取り組むことで、積極的に社会に参画する姿勢が養われる。
しかし探究学習は従来の「調べ学習」と比べて、「問い」を見つけさせる、上手く広げさせるなど、子供への働きかけの難しさや専門外の分野に及ぶことがあるなど、指導する教員の負担が大きいという課題もある。今回の講座では、質の高い探究的な学びを実現するための学習の在り方を参加者と共に考える。
はじめに探究学習を中心に据えた教育を行う瀬戸SOLAN小学校の副校長である三宅貴久子氏が、「自立・自律した学習者を育てる」というテーマで語る。三宅氏は個人探究を軸にしたカリキュラム開発に力を注いでいる。探究学習の実例として、三宅氏が指導した瀬戸SOLAN小学校出身の中学生が登壇。海外に興味を持ち、自ら学びを深めた経験を語る。
次に、オランダの教育事例を研究する京都女子大学教育学科の村井尚子教授が「地域や保護者とともに探究する子どもを育てる」をテーマに語る。オランダでは探究学習に重点を置くオルタナティブ教育が進んでいる。村井教授は探究学習に地域の人材や保護者がファシリテーターとして関わる意義を考察。京都女子大学附属小学校がNPO法人和の学校と連携して実施する京都の伝統産業と協力しながら行う活動などを紹介する。その後、教育学科の森久佳教授が司会を務め、2名の講師とディスカッションを行う。
<開催概要>
名称:教育学科公開講座「未来を創る子どもを育てる-探究学習を通して」
日時:2025年8月2日(土)13:00~16:00(開場12:30)
会場:京都女子大学東山キャンパスB校舎B501教室(京都市東山区今熊野北日吉町35)
※JR・近鉄「京都」駅から市バス206系統・208系統で約10分、「東山七条」下車、
東へ徒歩約5分。
※京都駅八条口からプリンセスラインバスで約10分、「京都女子大学前」で下車。
※京阪「七条」駅からプリンセスラインバスで約5分、「京都女子大学前」で下車。
主催:京都女子大学 発達教育学部 教育学科
内容:これからの社会を創る子どもの育ちのために不可欠な、「自ら問いを立て、
自分で考え、 情報を集め、その成果を他者に伝えようとしていく探究的な学び」
について参加者と共に考える。
【スケジュール】
13:00 開会
13:05~14:30 講演1 自立・自律した学習者を育てる
講師:瀬戸SOLAN小学校 三宅貴久子副校長
学校法人SOLAN学園 瀬戸SOLAN学園初等中等部
14:45~15:35 講演2 地域や保護者とともに探究する子どもを育てる
講師:京都女子大学 発達教育学部 教育学科 村井尚子教授
15:35~16:00 ディスカッション、質疑応答
三宅貴久子副校長、村井尚子教授
司会:京都女子大学 発達教育学部 教育学科 森久佳教授
16:00 閉会
<募集要項>
定員:200人(先着順)
応募方法:以下の応募フォームより申し込む
問い合わせ:京都女子大学 学術研究支援部 連携推進課
TEL:075-531-7080
E-mail:r-suishin@kyoto-wu.ac.jp
応募締め切り:7月31日(木)17時