愛媛県今治市では、2025年度「オーガニックビレッジ推進事業」の一環として、有機農業を「生産」「流通」「食」「学び」のすべてで支える地域循環の取組を進めている。その一環として、今治市立図書館では学校給食と連動した「食農育体験から学ぶ」展示を2月11日(水)まで開催中。
この展示は、畑で育つ→給食で食べる→図書館で知る→体験し、選べる未来へという一連の流れを、市民にひらかれた形で伝える取組。あわせて、2月15日(日)には収穫体験も実施予定。展示・給食・体験が連動した、今治市ならではのオーガニック推進の姿を発信する。

たね・つち・きゅうしょく・つくるひと・たいけん・れきし、6つの分野から食べ物のはじまりと未来をたどる展示
「食農育体験から学ぶ」展示では、次のような内容をパネル・写真・実物展示で紹介。
・今治市オーガニックビレッジ推進事業の全体像
・40年以上続く今治市の学校給食と有機農業の歩み
・1月・2月に提供されている「今治市オーガニック給食」の献立紹介
・実際に給食で使われている有機米・有機野菜の生産者の背景
・栄養教諭、学校栄養士の想い
・土や堆肥の展示(「土から始まる食」を体感するコーナー)など

今治市の有機農業と給食の歴史や、給食・食べることに関する地域の実践者が選ぶおすすめの絵本コーナー
また、地域の農家・経営者・栄養士・司書による、おすすめ本の展示を行い、食・農・環境・仕事を「実践知」として学び直す場を設けている。さらに、「何の種でしょう?」という給食で使用される食材の種当てクイズを実施。回答者には益虫シールをプレゼントするなど、子供が楽しみながら学べる工夫も行っている。
なお、1月には有機米と有機じゃがいも・人参を使用したカレー、2月には有機野菜と今治産小麦を使ったバーガー給食が、市内すべての小中学校で実際に提供される。

クイズコーナーとオリジナルシール
オーガニックビレッジ推進事業では学校給食で使用している有機農産物を、まちの中で「実際に食べられる形」へとつなげる以下のような取組も行っている。給食で生まれたメニューや考え方が、外食や惣菜、家庭へと広がっていくことも、オーガニックビレッジ推進事業が目指す地域循環の一つとなる。
◎kaberi 2月14日(土)・15日(日)
CALULUTRUCK IN THE HOUSE「Valentine’s Fes」(今治市片山2-3-18/旧CALULU)
愛媛県産真鯛と有機人参を使用した、学校栄養士考案のにんじんタルタルと麹ドレッシングのバーガー(価格:800円)が提供される。
Instagram:https://www.instagram.com/kaberi.shimana

学校栄養士が考案した、鯛カツと有機にんじんのたるたるバーガー
◎ FunTable Kitchen(ファンタブルキッチン) 2月中旬以降・期間限定
惣菜コーナーで有機にんじんのタルタルをかけた天然真鯛カツ弁当を販売予定。
公式サイト:https://www.funtable-kitchen.com/
◎ティア自然食堂 3月1日より
有機米と学校栄養士考案の春キャベツのチーズハンバーグを中心とした選べる惣菜ランチを提供する。あわせて、四村ショッパーズ店内冷凍コーナーにて有機にんじんのポタージュ(冷凍)も展開。
公式サイト:https://www.arigatou-s.com/enterprise/thia/

ティア自然食堂:冷凍食品「有機にんじんのポタージュ」
また、学校給食で実際に提供予定の献立をテーマに、自分たちで育てた有機野菜などを使用した親子料理教室を2月1日に開催した。定員は満員となり、参加者からは「有機農業の希少性を数字で知り驚いた」、「この地域で、子供が給食や体験を通して学べることに感謝したい」、「どちらが正解ではなく、それぞれの良さを知ることが楽しかった」などの声が寄せられた。
この学びは、2月15日(日)に実施予定の第4回収穫体験へと続く。畑で土に触れ、種を蒔いて収穫する一連の体験を通じて、「食べものはどこから来るのか」「誰が育てているのか」を実感する機会となる。

学校給食の献立をつくる親子料理教室の様子