DOUは、愛知大学の三川克俊教授(経済学部)が担当する「Advanced Readingの授業(英Economist誌、授業当日に放送されたイギリスBBCニュース等を用いる)」において、授業内の学習データと連動した「AI講師」を試験導入した。約3カ月間実証を行い、語彙定着と発話への自信向上などの効果が見られたことから、次年度より同授業の副教材として本格導入することが決まっている。

日本の大学における語学教育、特にReading(読解)やListening(聴解)の授業では、英文記事の読解や聴解といった「インプット」が中心となりがちだ。学生が授業で新しい単語や表現を学んでも、それらを実際に使って話す「アウトプット」の機会を、限られた授業時間内で全員に十分に提供することは、多くの教員にとって共通の課題となっていた。三川教授のクラスでは、この課題を解消し、「Economist誌で得た知識を、実際に英語で話して定着させる」という学習サイクルを実現するため、DOUの「AI講師」を導入した。
本取組の核心は、学生が授業中に直面した「個別の学習履歴」をデータ化し、AIの指導に反映させた点にあるという。AI講師は、ChatGPTをベースとした大規模言語モデルに、DOU独自の学習ログデータベース「キャリアパスポート」を統合。これにより、単なるチャットボットではなく、学生一人ひとりの思考プロセスに伴走する言語化支援者として機能。授業の延長線上にある「自分事化されたスピーキング練習」が可能となった。
三川克俊教授は今回の試験導入で、学生のスピーキング能力向上を実感したという。「教室内では周囲の目もあり、英語を話すのを躊躇してしまう学生がほとんどだが、AI講師ならば全く遠慮はいらない。個別の質疑応答に時間を気にせず対応できるので、教員の負担を大幅に軽減できた」とコメントしている。
約3カ月間の検証の結果、「授業でのインプット(読む・聞く)」を「AIとのアウトプット(話す)」に直結させる学習モデルが、学生の語彙定着と発話への自信向上に寄与することが確認できたことから、次年度より同授業の副教材として本格導入する。本格導入後は、AI講師が持つ「スキル定点観測機能」を活用し、語彙力や発話量の変化といった定量的な成果検証も進めるとしている。
同社では、今回の取組で紹介したAI講師について、2月27日13時からにウェビナーを開催する。ChatGPTを活用した語学教育の事例に加え、教育の質を最大化するための方法や学生の活用シーンを交えながら、実際の活用・運用方法を体感できる。参加無料。大学・短大・専門学校・高校の語学センター/語学教員/塾・英会話スクール講師の関連者限定となっている。
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