大日本印刷は3月1日に、教育現場での探究学習を支援するプラットフォーム「DNPコンテンツインタラクティブシステム みどころキューブ for Learning」の提供を開始する。価格は個別見積もりで、2026年度はトライアル価格での提供を予定している。
本プラットフォームは、教育現場用のオリジナル教材や学習成果をオンラインで直感的に作成・共有できる仕組みで、DNPが独自開発し、すでにMLA(Museum/Library/Archives)施設を中心に2025年時点で累計80件以上の採用実績がある3Dビューア「みどころキューブ」を活用している。児童・生徒が自ら考え表現する学びの推進とともに、MLA施設や自治体等が整備するデジタルアーカイブの教育利用促進を目指す。

教育現場では近年、探究学習を中心に児童・生徒一人ひとりの興味・関心に応える多様なデジタル教材が求められている。また、MLA施設のデジタルアーカイブが教育に十分に利用されていないという課題もあり、学校等の教育現場と連携する際の業務負荷軽減や連携先の拡大が求められていた。
同社は、教育現場とMLA施設の双方の課題の解決に向けて、施設収蔵資料のデジタルアーカイブを教育に活用する仕組みとして「DNPコンテンツインタラクティブシステム みどころキューブ for Learning」を開発。本プラットフォームは、「みどころキューブ」を活用した小中学校の授業等での有用性検証の結果などを踏まえ開発したもので、教育現場での探究学習の充実とデジタルアーカイブの新たな活用機会の創出につなげるとしている。
「みどころキューブ for Learning」は、地域情報やデジタルアーカイブを3次元の教材として再構築できる。多様なジャンルやカテゴリの情報を立方体のキューブをインターフェースにした3次元空間で、主体的に操作しながら整理し可視化することで、情報同士の関係や全体像を直感的に把握できる。これにより、探究学習で求められる情報の構造的な理解を促し、多面的な視点で物事を捉える力を育成する。文科系と理科系の横断型学習や、地域資源を題材とした学習プログラムとの親和性も高く、現在の教育の課題解決に向けた学びの深化に貢献する。
3次元の軸(縦・横・高さ)の設定、データ登録、可視化等をオンラインで行うことが可能で、専門的な知識やコーディングは必要ない。特別なアプリケーションも不要で、Webブラウザで利用できるため、GIGA端末等の多様な環境に対応する。教育関係者は教材を容易にカスタマイズでき、児童・生徒自身がオリジナリティの高い成果物を作成することも可能。探究学習の「まとめ」や「表現」用に活用することで、学習意欲の向上にもつながる。
「みどころキューブ for Learning」による探究学習のプロセスや成果物は、Web環境でのインタラクティブな操作で、一般的に広くまたは利用者限定で共有できる。同じ教室での相互理解に加え、他者との成果の共有も実現し、多様な体験によって理解を深めることができる。
また、作成した教材や成果物をWebで一般公開できる「みどころキューブSaaS型」と組み合わせることも可能。MLA施設等が収蔵資料を活用した教材を作成・公開することで、それらの情報を効率的に活用したい人に提供できる。
同社は、国立文化財機構 文化財活用センターに「みどころキューブ」を提供し、同機構が保有する文化財のデジタルデータを活用した教育向けデジタル教材を制作。本教材を「みどころキューブ for Learning」の提供開始に先立ち、全国の小中高校での活用に向けて、同センターのWebサイトで公開している。

文化財活用センターが公開するデジタル教材「文化財のたからばこ」の画面イメージ
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