三井ホームは4月24日、成蹊大学が計画する、大学初となる教育寮建設プロジェクト「成蹊大学学生寮(仮称)建設事業」に参画すると発表。2027年9月の開寮を目指している。
本プロジェクトは、三井ホームの木造化技術ブランド「MOCX(モクス)」を採用した大規模木造建築で、成蹊大学としては初となる直営の教育寮。学生の心身の健康や快適性に配慮した空間づくりを目指し、学びと生活を支える教育環境の形成を図る。さらに、学生自身が参画したワークショップの実施を通じて、多様な価値観やニーズを把握し、「Community-Commons」として、学生同士の交流や成長を促す場の形成を目指すという。

本施設は、建築時および運用時の環境負荷低減を図る大規模木造建築として計画されており、三井ホームの木造化技術ブランド「MOCX」を採用している。高強度耐力壁「MOCX WALL」により、木造でありながら大空間と高い耐久性を両立。「木で建てれば、街は森になる。」という思想のもと、本プロジェクトは脱炭素社会の実現に向けた象徴的な取り組みとなる。
施設内では、2・3階の床構造にNLT(Nail Laminated Timber)を採用し、フラットな天井空間を実現予定。天井仕上にも木をほどこし、木のぬくもりを視覚的にも体感できる設計としている。また、中庭を中心に食堂やラウンジ、シェアキッチン、多目的スタジオを配置し、自然光と風を取り込む開放的な空間構成とした。
さらに、視線が交差する吹き抜け階段を設けることで、学生同士の自然なコミュニケーションを促進。キャンパス内に設置された自主的な学びの場「Learning Commons」に続く第2のコモンズ「Community-Commons」として、日常生活の中で学びとつながりが生まれる環境を創出する。


ワークショップの様子
本プロジェクトでは、完成後の運営を見据え、ワークショップを通じて学生自身のリアルな声のヒアリングも行われた。
2025年に実施されたワークショップでは、「理想の自分」や「理想の寮生活」をテーマに、現状とのギャップや課題を分析し、交流のあり方や空間の使い方について具体的な提案が行われた。これらの成果は、今後の寮運営などに反映される予定。さらに、日本人学生と留学生が共に暮らす「寮内留学」の環境を整備することで、日常生活の中で自然な国際交流を促進する。