英語学習者の7割以上が「日常会話以上のコミュニケーションができる」と自覚している一方で、自信を持って「英語を話せる」と言い切れる人はわずか2割未満にとどまることが、一財・国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が実施した「英語学習者のスピーキング力に関する自己評価と学習実態」調査で分かった。間違えることへの不安や周囲との比較など、心理的なハードルの高さが浮き彫りとなっている。
調査によると、現在英語を学習している人の85.8%が週1日以上の頻度で学習に取り組んでおり、半数近くがスピーキング学習を習慣化させている。コミュニケーション能力については、71.3%が「日常会話ができる」以上のレベルにあると回答し、簡単な会話まで含めると93.7%が一定の対話能力を備えていると自己評価した。

しかし、「自信を持って『話せる』と言えるか」との問いに対して「言える」と答えた人は全体の19.7%にとどまった。仕事や専門的な話題で議論ができるレベルの層であっても約7割が自信を持てないと回答しており、実力と意識の間に大きな隔たりが存在している。

「話せる」と言えない理由として最も多かったのは「自分より英語が話せる人が多いと感じるから」(50.8%)で、「間違えることが不安」(34.5%)が続いた。また、「英語を話せる人」の基準として70.1%が「外国人とスムーズな雑談ができる」以上のレベルを想定しており、学習者が独自に設定したハードルの高さが自信の獲得を阻んでいる。


86.1%が今後も英語で話す能力を重視する一方で、普段話す機会が「ほとんどない」「まったくない」と回答した人は42.5%に上った。IIBCは、完璧さを求めるのではなく、客観的な現在地を把握しながら実際に英語を使う機会を増やし、成功体験を重ねていく環境づくりが重要であると指摘している。


<調査概要>
調査手法:インターネット調査
実施時期:2026年8月4日~8月5日
調査対象者:現在英語学習を行っている10代~60代の男女
回答数:1,024人