文部科学省は 9月、「学校体育館の空調・断熱事例集」を公開した。学校の体育館は、児童生徒や教員が学習活動を行う場であると同時に、災害時には多くの人が身を寄せる地域の避難所としての役割も果たす。そのため、熱中症対策や国土強靱化の観点から、空調設備の導入が急務となっている。

体育館は空間が広いため、導入にあたっては様々な空調方式が検討されるが、省エネルギー化を図るためには建物の断熱性能を高めることが重要である。本事例集では、代表的な4つの空調方式について温熱環境のシミュレーションを実施している。断熱・遮熱工事の有無によって、冷房時の熱負荷が23%から39%低減するなど、具体的な省エネ効果を示した。また、屋根面への遮熱シート敷設や外壁断熱など、8種類の工法を解説するとともに、全国5か所の学校体育館における実際の整備事例を紹介している。
同省は、本事例集が各自治体などにおいて、今後の体育館への空調設備導入に向けた一助となることを期待している。