佐賀市は、少子化や教員の働き方改革に対応するため、部活動の地域展開において独自の取組「佐賀モデル」を進めている。単に運営主体を学校から地域へ移行するにとどまらず、子供たちが自ら練習内容や時間を話し合って決める「主体性」を重視した持続可能な仕組みづくりを目指す。

市報さが11月1日号│特集記事
「佐賀モデル」の特徴は、活動時間を週8時間程度に設定している点にある。限られた時間の中でいかに効率よく強くなるか、生徒自身が考えて練習方法を工夫する。指導者は指示を与えるのではなく、対話を通じて生徒の思いを引き出す伴走役に徹する。これにより、限られた時間で成果を出す思考力や主体性を養う。
また、活動時間の適正化により、学習や趣味、家庭で過ごす時間のバランスが保たれ、子供たちがゆとりを持って成長できる環境も整える。
9月からは「認定地域クラブ」として「城北バスケットボールクラブ」などが活動を開始した。地域の認定クラブとなることで、従来の校区を超えて生徒を受け入れられるようになり、地域の中でより多様な仲間とともに活動できる環境が生まれている。指導にあたる城北中学校教諭の米倉コーチらも、生徒の主体性を尊重した指導を実践する。
部活動改革は、子供の成長だけでなく、地域のスポーツ団体や企業の参画による地域コミュニティの活性化、大人の活躍の場の創出にもつながっている。佐賀市は学校・家庭・地域が一体となり、子供たちの「やってみたい」という気持ちをまち全体で支える取組を今後も強化していく方針だ。