近畿大学は、サイバーエデュケーションテクノロジーズと共同で、学生ポータルアプリ「KDU Mobile」に生成AI機能を搭載した実証実験を10月19日より実施している。対象は理工学部・総合理工学研究科の学生合計5,151人。

「KDU Mobile」AI機能の画面イメージ
近畿大学では8月より全学部や大学院向けに「KDU Mobile」を展開しているが、事前分析により約7割の学生が通知設定をオフにしており、必要な情報をアプリ内で手動検索している実態が判明した。情報の見落としや検索のストレスを解消するため、対話形式で直感的に情報を取得できる仕組みとして本機能が導入された。
基盤にはGoogleの生成AI「Gemini」を採用。「今日の授業の予定は?」「課題はある?」といった質問に対して即座に回答を生成するほか、シラバスや履修要項の内容にも対応する。これまで電話やメール、各窓口で行っていた問い合わせを24時間いつでもアプリ上で完結できる環境を目指す。
同学は9月にグーグル・クラウド・ジャパンと包括連携協定を締結し、「AIネイティブ大学」の実現を進めており、今回の実証実験は、その一環となる「24時間学生支援モデル」の構築(学生支援窓口のオンライン化)を推進する取組だ。
実証実験は2027年1月末までを予定しており、対話履歴のチューニングを通じて回答精度の向上を図る。今後は全学部への展開に加え、履修登録のサポートやキャリア形成・将来設計に関する個別アドバイスを行える高度な学生相談体制の構築も検討していく考えだ。