三重県四日市市は、小中学校の教員による私用スマートフォンの校務利用に伴うセキュリティリスクの低減や業務効率化を目指し、Sky株式会社と連携して校務スマート化支援アプリ「SKYMENU Mobile」の実証研究を進めている。

学校現場では従来、授業や行事で撮影した写真データの取り扱いや、即時性が求められる校務連絡、安全な情報共有において私用スマートフォンが使われるケースが見られた。こうした個人端末への依存は、情報漏洩などのセキュリティリスクを高めるだけでなく、学校や教員ごとに運用が異なり業務が属人化する原因となっていた。四日市市は、公用端末と専用ソリューションを組み合わせることで、情報管理の一元化と運用ルールの標準化を図る考えだ。
今回導入された「SKYMENU Mobile」は、校務用スマートフォン上で安全な写真撮影および管理、教員間の業務連絡、各種タスク管理を一体的に行える校務スマート化支援アプリ。撮影した写真データを端末内に保持させず安全に一元管理できるほか、校内での迅速な情報共有や業務課題の整理を1つのアプリ上で完結させることが可能となる。これにより、セキュリティを担保しながら現場の作業効率を高める環境を整える。
実証研究の期間は6月12日から8月31日までの約3カ月間。実施校である四日市市立内部中学校の教員39人を対象に、校務用スマートフォンと「SKYMENU Mobile」を配備して運用を行っている。
四日市市は、導入前後のアンケート調査や日々の利用ログなどを活用し、教員の業務負担軽減やコミュニケーションの円滑化、写真管理の安全性の変化について定量・定性の両面から効果測定を実施する。公用環境への移行が働き方の最適化や子供たちの学びの場を支える環境作りにどう寄与するかを検証し、成果をもとに実践的な校務DXの運用モデル構築を目指す。